「古川、高橋はまだ若く、しばらく時間がかかりそう...」
後半戦、巨人は菅野智之投手(29)、山口俊投手(32)の両エースを中心としてローテーションを組んでいる。これに今村信貴投手(25)、桜井俊貴投手(25)、そして8月1日に先発を予定しているC.C.メルセデス投手(25)が続く。先発ローテーションを期待される高橋、古川、テイラー・ヤングマン投手(29)らが1軍のマウンドで結果を残せず、次々と2軍に降格していくなかで、原辰徳監督(61)はトレード期日終了日の7月31日に最後のカードを切ることなく、このままの体制でシーズンを戦い抜く決断をしたようだ。
後半戦、いまいち波に乗り切れない原巨人だが、今後、先発陣をどのように立て直すのか。在京球団関係者は「もう補強はできないので、調子の良い中継ぎ投手を先発に昇格させるのが一番現実的でしょう。古川、高橋はまだ若く、しばらく時間がかかりそうだし、ヤングマンは精神面の弱さを露呈してしまった。左の高木、田口あたりを先発に回すのでは。いずれにせよ厳しい状態であることは間違いないです」と指摘する。
8月2日からは2位DeNAとの直接対決を控え、この3連戦が後半戦最初の山場となる。23日からは東京ドームでDeNA3連戦、27日からは広島との3連戦を予定しており、ペナントレースを大きく左右する6戦となるだろう。1日の広島戦、2日からのDeNA戦の結果次第では首位陥落の危機にさらされる原巨人が正念場を迎えている。