朝の通勤ラッシュの時間帯に東急電鉄田園都市線渋谷駅に人だかりができたという報告がネット上で2019年7月30日、相次いだ。
「舞台『刀剣乱舞』」の広告が渋谷駅に掲出され、その場で舞台に出演するキャストの「うちわ」を運営側が配布し、それを求め長蛇の列ができたためだ。ネット上には「何人もの人が並んでた(座り込んでた)」などの報告が相次ぎ、現地からの写真などもツイートされ、混乱した状況が伝えられた。
広告を掲出しているDMM.com広報担当者は2019年7月30日夜、J-CASTニュース編集部へメールにて「明日の31日は人員を増やして準備し、スムーズに行えるように努めてまいります」とコメントしている。
「うちわ」はがして全貌...ピールオフ広告を展開
「舞台『刀剣乱舞』公式」アカウントが2019年7月29日昼に、田園都市線渋谷駅に「舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ 」の広告を掲出したことを発表した。
「田園都市線・渋谷駅地下1階道玄坂方面にてピールオフ広告掲出のお知らせ! うちわをとることで、特大ポスターが完成されます♪」
「ピールオフ広告」は、あらかじめシールや「うちわ」で広告を隠し、はがすことで全貌が見える方法だ。「※うちわの数には限りがございますので、お一人様1枚ずつでお願い致します」と注意書きが添えられている。
公式アカウントは14時ごろ、うちわの「配布」が終了したと投稿した。そして「火曜、水曜と補充がございます」と30日と31日にまた配布が行われることを示唆するツイートをし、
「※早朝からお並びいただくと通勤の方のご迷惑となり、緊急撤去となる場合がございますので、ご遠慮いただけますようお願いいたします」
と注意書きを添えている。
しかしこの投稿後、ツイッター上には、
「この配布方法で混乱が起きないと思っておられるのでしょうか?」 「配布ではなく公演会場や通販などで販売をして欲しかったです...」
と「配布方法」に疑問を抱き、現場の混乱を憂うユーザーがリプライを寄せた。
そして翌日30日11時から「うちわ」の再配布がスタートした。配布開始からわずか50分たらずで公式アカウントは「本日のうちわ配布は終了いたしました」と投稿した。現場に居合わせた人からは、早朝から「何人もの人が並んでた(座り込んでた)」などの声が相次いだ。
DMM広報「運営側で列の整備などを行っておりましたが...」
これら混乱にたいして、DMM.com広報担当者に、J-CASTニュースは30日夕、こうした現地での状況を認識しているか、また、
「明日31日にも再配布するとのことだが、『長蛇の列』『座り込み』など『対応策』はあるのか」
などの質問内容をメールで送った。
すると広報担当者は、30日夜、「現状確認できている範囲での回答」として、以下のように回答した。
「東急電鉄側に申請を出して(代理店経由)広告の掲出を行っております。運営側で列の整備などを行っておりましたが、至らない点がございまして申し訳ございません。明日の31日は人員を増やして準備し、スムーズに行えるように努めてまいります」
(J-CASTニュース編集部 井上祐亮)