山田太郎氏、音喜多駿氏も... 数奇な運命たどる「みんなの党」とその出身者たち

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参院東京で初当選の2人も「元みんな」

   みんな解党後に、さらなる活躍を見せる政治家もいる。今回参院選、約54万票にのぼる、いわゆる「オタク票」で当選したのは、表現規制反対派の山田太郎氏(自民・比例)だ。10年に「みんな」比例から参院選出馬するも落選。12年に繰り上げ当選したが、任期中に解党。日本を元気にする会、おおさか維新の会を経て、16年参院選には新党改革(比例)から出馬したが落選。「表現の自由を守る会」を率いつつ、19年に自民公認で返り咲いた。

   立憲民主党から3選した、川田龍平参院議員(比例)も、みんなの党副幹事長などを歴任した。川田氏は無所属からみんなに入党した後、江田氏らとともに「結いの党」を立ち上げ、維新の党(日本維新の会と合併)、民進党(民主党と合併)を経て、立憲に転じている。

   みんなの元地方議員からも、国会議員が誕生した。東京選挙区で初当選した、塩村文夏氏と音喜多駿氏は、どちらも「みんな」都議会会派の出身だ。塩村氏は解党後、都議会で1人会派を設立したが、民進党・広島3区から次期衆院選への出馬が決まり、17年の都議選には出馬しなかった。しかし、民進と「希望の党」の合流問題にからんで、17年総選挙には無所属で出馬(落選)。国民民主党へ合流したが、立憲へくら替えし、今回当選を果たした。

   音喜多氏は、みんな解党後、「日本を元気にする会」などを経て、「都民ファーストの会」に初期メンバーとして参加。しかし小池氏との対立で離党し、18年には自ら「あたらしい党」を立ち上げ。19年4月の北区長選に挑むも、現職に敗れた。今回の参院選では、あたらしい党代表のまま、日本維新の会から公認を受け、初当選となった。なお音喜多氏は、今回の新会派設立を受けて、「こんな展開で『みんなの党』の名前と再び合間見えることになるとは......」とツイートしている。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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