開花時点で約2メートル20センチ
まず球茎(きゅうけい)というコンニャクイモが発芽する。すると「葉芽(はめ)」が出てくる。イモが大きくなるまで栄養成長を繰り返し、大きく葉が伸びる。最大5メートル近く成長し、枯れる。このサイクルを繰り返すと、栄養が球茎に貯まり、大きくなっていく。そうするとイモから「葉芽」ではなく、「花芽(はなめ)」がでてくると飯村さんはいう。
神代植物公園には「ショクダイオオコンニャク」の成長記録がある。2019年5月20日には球茎の重さは33キロだった。そして6月15日に発芽し、この時点ではまだ「葉芽」か「花芽」かがわからなかったが、後に「花芽」と確認されたという。24日には高さ16センチ。29日には30センチ、7月8日には67センチとなった。ぐいぐいと伸び、11日には81センチとなり、この時点で「仏炎苞(ぶつえんほう)」という蕾を包むような葉がでてくる。同時に、悪臭を放つ「付属体(ふぞくたい)」という大きな棒のようなものが見えてくる。14日には100センチ、26日には2メートルを超え、27日開花時点で約2メートル20センチの大きさとなった。
そして29日8時、わずか2日で「あっという間に」垂れた。飯村さんは垂れても「臭いはキツイが、花は独創的な美しさを魅せている」と語る。