「税金から給料をもらっており、勤務中にやるものでない」
送別会の準備について、大阪府の人事課では7月29日、J-CASTニュースの取材に担当者がこう述べた。
「飲み会の準備は、仕事ではないのは明確で、業務と切り分ける必要があります。プライベートであるかは微妙ですが、職員は税金から給料をもらっている以上、勤務時間中にやるものではないと考えています。その点においては、民間とは違うかもしれません」
公用メールを使うことも、内規に反するとした。セキュリティの観点から、業務以外には使わないことになっており、私用メールでやるべきだという。金庫保管は公金に準じるものだけとした内規は、過去に裏金問題が出たときに作ったとしている。
読売やNHKの報道を受けて、吉村洋文知事は26日、囲み取材で、送別会準備は職務専念義務違反に当たり、厳しく対応したい考えを述べた。読売の記事によると、「公用メールは仕事のためにあり、緩んでいる」とも述べたという。
送別会準備は勤務時間外にすべきかについて、総務省の公務員課は29日、取材にこう答えた。
「どこまでが業務か明確な基準というものはなく、自治体トップの判断になると思います。裁量に委ねられており、その判断が尊重されます。大阪府の判断が適切かどうかについては、コメントを控えたいと思います」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)