佐々木投手の登板回避に、張本氏「ケガが怖かったら、スポーツはやめた方がいい」...「根性論」にネット批判

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   高校野球で「令和の怪物」と言われる大船渡(岩手)の163キロ右腕、佐々木朗希投手(3年)が決勝の登板を回避して甲子園出場を逸したことに、野球評論家の張本勲氏がコメントした。

  • 張本勲さん
    張本勲さん
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「吉田輝星は、1人で800球以上投げた」

   2019年7月28日、TBS系情報番組「サンデーモーニング」に出演した張本氏は、

「最近のスポーツ界で、一番残念だった」

と前置きした上で、

「32歳の監督(国保陽平監督)でね、若いから一番苦労したと思いますが...絶対、投げさすべきなんですよ。大体、予選で4回(佐々木は準決勝まで4試合に登板)しか投げてないんですよ。合計で430、450(球)くらいしか投げてないのよ。昨年、吉田輝星(秋田・金足農)が800(球)くらい投げているんですよ、1人で」

加えて、

「(国保)監督と佐々木君のチームじゃないんだから。一緒に戦っているナインは、どうしますか? 1年生から3年生まで必死に練習して。やっぱり、甲子園は夢なんですよ。私は夢が欲しくてね...。小雨の路地で泣いたことがありますよ。2年生、1年生も夢、見ているんだから」

と残念がった。

   国保監督は、決勝戦後のインタビューで「故障を防ぐために起用しなかった。今まで3年間の公式戦の中で一番、壊れる可能性が高いと思って(登板を)決断できなかった」。当の佐々木投手は「高校野球をやっている以上は、試合に出たいと思うのは当然なこと。でも、チームメイトが頑張ってくれて、誇らしく思います」と、さわやかに答えている。

   張本氏の発言に対し、ツイッター上では、

「張本さんの佐々木投手への ど根性論は聞きたくない」
「張本の大船渡高校の佐々木投手の起用についての考えが、時代と全然合ってない。苦しい時に投げさせて成長させるべきとか、考えが古すぎて、聞いてて残念だった」

という「投げさせなくて正解」論者の意見が飛び交う。

   それでも張本氏は「ケガが怖かったら、スポーツはやめた方がいい。将来を考えたら、投げさせた方がいいんですよ。苦しい時の投球を、体で覚えて大成した投手はいくらでもいる。楽させちゃダメ。スポーツ選手は」

   お決まりの「喝!」「あっぱれ!」こそ出なかったが「かわいい子には旅をさせよ」という張本氏の親心だったのかもしれない。

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