動物の虐待動画が掲載される、大手掲示板「5ちゃんねる」(旧2ちゃんねる)の「生き物苦手板」の閉鎖などを求め、有志が署名サイトChange.org(チェンジ・ドット・オーグ)で署名を募っている。
J-CASTニュース編集部では、署名を呼び掛けている人物に話を聞いた。
「自然界の動物と共生する社会でありたい」
生き物苦手板をめぐっては2017年、埼玉県の男が猫を虐待する動画を撮影し、掲示板に投稿していたとされる事件があった。署名サイトの呼び掛け文では、この事件などを踏まえ、手口が巧妙になっていると指摘。またツイッター上でも、虐待に関するアカウントが次々と増えているとして、こう経緯をつづっている。
「私達を取り巻く社会は、弱い生き物を殺めて良い社会ではなく、命をもつ生き物の権利を軽んずることなく慈しみ、自然界の動物と共生する社会でありたいと願い、本署名を立ち上げました」
そして、「残虐な映像や虐待犯行文は社会に有益な影響はなく、害やリスクしかありません」などとして、生き物苦手板の閉鎖や、虐待を類推する投稿などへの法規制を求めている。
この署名を募っている「生き物苦手板への法規制を求める会」の代表は19年7月23日、J-CASTニュースの取材に対し、
「インターネット上で動物が殺されている姿を見たら誰かが胸を痛めることに想像力が働かなかったことも、いまのインターネット社会の影響だと思っていて、一人一人が気づいていく時期だと思っています」
と話す。署名サイトは6月初旬ごろに立ち上げ、集まった署名はつながりのある地方議員に渡す予定だという。署名は7月25日午前時点で、3万8000筆を超えている。
(J-CASTニュース編集部 田中美知生)