QRコード決済の新規格「JPQR」が、2019年8月1日からスタートする。
これは乱立する各社QRコードの統一規格で、3月に名称が発表されたが、まだまだ知名度は足りない。新規格によって、いったい何が変わるのか。
開始時からLINE Pay、メルペイ、楽天ペイなどが対応
JPQRは、経産省やキャッシュレス事業者などの産官学で構成された「キャッシュレス推進協議会」により整備が進められた。現状では、決済サービスごとにQRコードの規格は別々だが、JPQR導入により統一規格となる。
今回導入されるのは、客がスマホにバーコードを表示させ、店側のリーダーで読み取る「CPM」(利用者提示型)について。LINE Pay、楽天ペイ(アプリ決済)、メルペイ、au PAY、銀行Pay(ゆうちょPayなど)、りそなウォレットが8月1日3時から、新規格に準拠する。それ以降も、年内に6サービスが対応予定だという。なおPayPayなどは、今回の対応サービス一覧に名を連ねていない。また、店頭に置かれたQRコードを、客のスマホで読み取る「MPM」(店舗掲示/提示型)も、このタイミングでは統一の対象にならない。
ではJPQRの登場によって、何が変わるのか。一番大きな影響は、店舗がコード決済を導入するにあたってのハードルが低くなることにある。CPMの場合にはリーダーが少なくて済み、MPMでは1つのQRコードを掲示するだけで良くなれば、経済的負担は格段に下がる。もちろんコードが統一されても、加盟店契約は各サービスと行う必要があるが、複数のコード決済を導入する店は増えそうだ。