商業施設「アトレ秋葉原」の2階に、京都アニメーション(以下京アニ)へのメッセージボードと献花台が用意されていた。仕事帰りらしき男性が静かにその場に立ち、読み込んでいる。しゃがみこんでメッセージを書き込む人もいた。
記者は20時30分過ぎから閉店間際の21時までその場に立ち止まった。
言葉はあふれ、束になっていた
記者は時折、仕事帰りに秋葉原に立ち寄る。いつもは山手線のホームを下って改札を目指すのだが、なんとなく「アトレ秋葉原」の3階にある改札を抜けて、電気街口へ抜けようと思った。3階から2階へ降り、本屋をぐるりと回ってから1階へ降りようとしたら、色彩豊かな壁が目に入った。「Pray For Kyoani」と書かれた壁は、「京アニ」へのメッセージボードだった。
2019年7月25日20時30分過ぎ、ボードは、
「京アニ頑張れ!」 「加油!」 「God bless you」
など、数えきれない言葉があふれ、束になっていた。壁の「Pray For Kyoani」はメッセージで縁取られているようだった。
仕事帰りとみられる男性が静かにその場に立ちメッセージを読み込んでいるのが印象的だった。閉店は21時。人は少なかったが、金髪の外国人や、中国語を話す小さな子どももいた。皆その場に立ち止まり、ただ静かにメッセージを読んでいた。
ボードの手前には献花台が用意されていた。その横には色とりどりのメッセージカードとペン、テープがおいてあった。しゃがみこんで小さなカードに書き込む子ども。それを見守る親もいた。
京アニの事件から1週間が過ぎた。事件翌日19日午前から設置されたメッセージボードに寄せられたメッセージは26日現在、1メートル以上横幅が伸びていると、設置した担当者は話した。