「記事表現の管理とその後の対応に関して行き届かなかった」
だがこうした記事の内容をめぐってはツイッター上で、
「趣旨も理解できないし必要な提言と思える部分も全くありません」
「事件にかこつけてこの人物がかねがね思っていた事をぶちまけたように思える」
「学園物アニメのファン全員が『人生の敗北者』と決めつけるなかなかの豪快な内容でした」
などと批判が殺到することになった。
すると24日、同記事は削除。ほどなくして同じURLのページに再び純丘氏のコラムが掲載されたが、タイトルは「終わりなき日常の終わり」のみに変わり、本文も大幅に書き換えられている。京アニ作品やそのファンを中傷するような内容はなくなったほか、結論部分も「あれだけの惨事を目の前にしながら、よりタイトな状況で規定の製作スケジュールをこなすのは無理だ。休もう。番組も、映画も、穴を開けて休もう。業界全社、いったん立ち止まって、仕事や待遇、業界のあり方、物語の方向性、ファンとの関係を見直し、あらためて大人になる物語を示すこそが、同じ悲劇を繰り返さない一歩になると思う」(原文ママ)とどこか支離滅裂な締め方になっている。また、末尾に「この記事は、大阪芸術大学の意見・見解を代表・代弁するものではありません」という一節が明記された。
J-CASTニュースは25日、同記事が公開・削除・再公開された一連の経緯や意図などについて、掲載サイト「インサイトナウ」を運営する南青山インサイト(本社・東京都港区)に質問したが、「確認する」として明確な返事がなかった。
ところがその後25日夕までに、再公開した上記記事も削除された。「インサイトナウ」トップページには以下の謝罪文が掲載されている。
「今回一部の記事に不適切な表現があったことをお詫びいたします。運営事務局として、記事表現の管理とその後の対応に関して行き届かなかったことを重ねてお詫び申し上げ、改善を図ってまいります」
同社に再度、このお詫び文掲載の理由や詳細を含めて問い合わせたが、「サイトトップに掲載した以上のことは言えない」とのことだった。
(J-CASTニュース編集部 青木正典)