幼児向け図鑑に「戦車」は不適切? 講談社「はたらくくるま」増刷中止に疑問の声も

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「武器なので、働く車と同列に並べるのは難しい」

   一方、「『たたかうくるま』に載せないとなあ」「戦争関係が多すぎ」「幼児には不適でしょう」などと講談社側の判断に同意する向きもあった。

   講談社ビーシーの担当者は7月25日、自衛隊の車などの掲載を不適切とした理由をJ-CASTニュースの取材にこう説明した。

「自衛隊の装備品を多数載せるなら、表紙や帯などでもっと分かりやすく知らせるべきだったと指摘があり、それももっともだと判断しました。武器ですので、働く車と同列に並べるのは難しく、見せる準備が必要だったと考えています。自衛隊の車については、『まもるくるま』『じえいたいのくるま』といった名前にすべきだったということです」

   ネット上の疑問や批判に対しては、こう理解を求めた。

「武器は幼児に見せられない考えだと思われたとしたら、それは誤解です。自衛隊を否定しているわけではありません。自衛隊は、知育図鑑に不適切と思っていることもないですね」

   そもそも自衛隊の車などを多数載せたのは、自衛隊から頼まれたことはなく、政治的な意図もなかったという。消防車も同じ分量の6ページを割いて紹介しており、働く車両が相当数載っているため、自衛隊以外でほかに探すのは難しかったとしている。

   車と見られない戦闘機や潜水艦などを載せたのは、当初は、「はたらくのりもの」の書籍タイトル案もあったからだと説明した。「はじめてののりものずかん」がすでに発行されていて名前がダブるため、8割以上を車が占めれば「はたらくくるま」の名前でもよいと判断してしまったという。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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