2008年にはいったん「鶴丸機」姿消したが...
JAL関係者の「鶴丸」への思い入れは強い。鶴丸は1959年に登場、旧日本エアシステム(JAS)と統合する02年まで採用されていた。その後は機体のデザインも「太陽のアーク」デザインにじょじょに切り替わり、08年6月には完全に姿を消していた。
その後、JALは10年1月に会社更生法の適用を申請して経営破綻。再生に向けた手続きが進む11年4月に「新しいJALを創っていく気持ち」(大西賢社長=当時)で鶴丸が復活し、公的支援を経て12年9月に再上場していた。「鶴丸」がモチーフの10代目が登場したのはその半年後だ。
赤坂祐二社長によると、10代目の制服を「再生の象徴」だと考える社員も多く、社員にとって「非常に愛着がある制服」。制服を変更するか迷ったこともあるというが、20年は東京五輪・パラリンピックが行われるほか、破綻から10年の節目ということもあり、新制服で「心機一転」することにした。