泥沼化する吉本興業の一連の騒動に関連し、同社所属の清水圭さんのブログが話題だ。
吉本興業の岡本昭彦社長の記者会見が開かれた2019年7月22日、清水さんはブログで会見に言及。「のらりくらりと逃げ回ってはぐらかすことに終始していた印象です」と岡本社長を批判しつつ、過去に発生した自らと岡本社長とのやり取りを明かしている。
「到底、信用することはできません」
清水さんは当該のやり取りは2001年に放送されたドラマ「明日があるさ」の撮影時のことであると明記。第1話で「自分で一番の見せ場だと思っていたシーンが跡形もなくカットされていることを見て、正直憤りました」としつつ、自らを担当するマネジャーに番組降板を匂わせたところ、後日、岡本社長が清水さんの元を訪れ、マネジャーに席を外させた上で、「『会社のやり方に文句があるなら、いつ辞めてもらってもいいんですよ』と恫喝されました」と明かしている。
併せて清水さんは、
「あれから18年 社長になっても岡本氏はなにも変わっていませんでした まず人払いをして、話を聞かずいきなり恫喝する このパターンは私の時と全く同じです」
「以上のことから考えても、宮迫の言葉は信じるに値します 今日の『冗談でした』とか『和ませるためでした』という発言は 到底、信用することはできません」
と、自らが置かれたとする状況と20日に会見を開いた宮迫博之さんの証言を照合しつつ、宮迫さんの証言は信ぴょう性が高いと結論付けている。ブログではこのほか、このほか、清水さんは「吉本は今、国や官庁、地方自治体や国連とも仕事をしています」と、別の角度から吉本興業の企業としての姿勢を糾すなどしており、これらの状況を鑑みると、これまでに清水さんとしては、会社に対して腹に据えかねた感情が多数あることがうかがえる。
「それちょっと違うやん」
会見時の岡本社長のピンボケした説明など、会社側の失点が続く中での清水さんの「爆弾発言」だけあって、ブログのコメント欄には「圭さんの、ストレートなお言葉!感動します」といった声援が続々だが、ネット全体を見渡してみると、そこまでは共感は広がっていないようだ。多いのは、「セリフカットって全然ある話だよね」「18年前のコメント?? それちょっと違うやん...便乗?って思ったり...」と、清水さんの主張の展開方法に疑問を呈する書き込みだ。
また、清水さんの腰の据わらなさを指摘する声も多い。ブログで清水さんは、
「多くの芸人が吉本を辞めるモーションを起こしたら私も迷わず追随します それが岡本社長を退陣させる、そして吉本を健全な会社にする一番の方法だと思うのです」
と、明かしているが、これについては、
「清水圭!こっすー 追随するけど自らは辞めないんなら、辞める発言するなよ あ!笑いのネタかな?」
「『多くの芸人が吉本を辞めるモーションを起こしたら私も迷わず追随します』って恥ずかしすぎ」
といった苦言がツイッターを中心に上がっている。また、「革命家の席は少ないから加藤浩次以外座れないと思ったほうが良いのにな」と、先頭を切って「退社」を口にしている加藤浩次さんとの違いを指摘する声もある。
さまざまな要素が出てきて収集がつかなくなっている一連の騒動だが、清水さんの立ち位置に、お笑いファンの視線が集まっている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)