吉本社長「ギャラは平均5:5から6:4」 →芸人「これは嘘だろw」「間違えてたなら振り込んでくれよ」続々反論

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   吉本興業の岡本昭彦社長が2019年7月22日に開いた会見で述べた、同社と所属芸人との「ギャラ配分」をめぐる発言に、複数の現役芸人や元芸人がツイッターで反論している。

   岡本社長は「会社が9でタレントが1とか、そういうことは全くない」として、平均値で「5:5から6:4」と数字で配分割合を明かした。だが、吉本芸人のキートン(元・増谷キートン)さんはツイッターで「あの仕事は、吉本は2万円で引き受けたのか!」と皮肉。元お笑いコンビ「御茶ノ水男子」(6月で解散)の佐藤ピリオド.さんらも反論した。

  • 会見する岡本昭彦社長
    会見する岡本昭彦社長
  • 手で涙を拭う岡本社長
    手で涙を拭う岡本社長
  • 会見する岡本昭彦社長
  • 手で涙を拭う岡本社長

「445席即完して。グッズも完売して。ギャラ2000円」

   岡本社長は、「契約の仕方や、ギャラの問題も言われているが、そのあたりを見直す考えは?」という質問に回答する中で、次のようにギャラ配分について発言した。

「ギャラに関しては『安い』等々言われていますけど、会社が9でタレントが1とか、そういうことは全くなく、ざっくりとした平均値で言っても、5:5から6:4」

   「もちろん人によりますし、個別あります。安い子がいることも事実ですけども、ただそれは、彼らの単価が低いケースがあることもあります」と所属タレントによって配分割合が異なることも述べたが、こうした発言を聞いた芸人の複数が違和感を表明している。

   キートンさんはツイッターで

「ギャラ 5:5だったのか てことは、私が海外に約1週間行ったあの仕事は、吉本は2万円で引き受けたのか! 優良企業」

と皮肉を込めて投稿した。

   佐藤ピリオド.さんも、

「9:1じゃなく5:5?ほほう。品川で初単独やった時。445席即完して。グッズも完売して。ギャラ2000円だったなぁ。御茶ノ水男子2人で4000円。9割9部9厘:1厘の間違いでは。それを社員さんに抗議に言ったら仕事減らされて。いい思い出だなぁ」(原文ママ)

と振り返る。「お客様は俺たちを観に来て、俺たちがお客様のチケット代とグッズ代で少しでも御茶ノ水男子の糧になってほしいなと思ってライブ来てくれてるのに、それをこんな形にされて。しかも今日の会見でも芸人の不満が貯まること言うから。思わず言いました」と不満がたまっていたことを明かした。

「60万くらい売上出したけどギャラ1万」

   お笑いコンビ「裏切りマンキーコング」の西澤祐太朗さんも「会見とかよく分からんけどこれは嘘だろw」とギャラ配分発言に異論。さらに

「上の人は稼ぎが大きくなって社員に言えるようになる 俺らみたいな末端は9.1 8.2だと思うよ 単独ライブで俺らグッズ合わせて60万くらい売上出したけどギャラ1万だったし」

と具体的な配分のケースも暴露した。ただ「俺ら芸人はそれについてボヤきはするけど不満はそんなないんだよね 金欲しくてやってないし楽しくてやってるだけだから」とのスタンスも示している。

   ダンサーとして吉本に所属するISOPP(イソップ)さんは「吉本会見 で取り分は5:5と会見されてたけど」と前置きし、

「芸人さん達の取り分は9:1で9が吉本です 是非給料体制を見直して芸人さん達がバイトしなくてもステージに集中できるようにしてほしいです」

と訴えた。

   16年まで吉本に所属していたエッグ矢沢さんも、芸人時代の仕事について

「岡本社長『給料は5:5か4:6とか』ってなに?嘘やろ?若手のライブは全部チケット売っても0円ばっかだったぞ?俺は単独ライブで100枚売ってもギャラ2000円だったぞ?会場は急遽キャンセルで空きが出た会場を吉本が連日激安で借りたとこだったぞ?1500円×100人で15万だぞ?14万8千円は上納金だろ?」

と複数のケースとともに暴露。さらに

「急遽キャンセルの出た会場を連日安く借りて1日に2~3公演やって儲けようとして俺の売り上げが1500円×100人で15万でスタッフ会場なりの経費で5万払って残り10万のうち俺に2千円。ギャラの割合【98:2】だぞ?それでも5:5とか6:4とか言うのか?今からでも良いから間違えてたなら振り込んでくれよ岡本社長」

と困惑気味に打ち明けた。

「収入も含めて上げていけるようにしていければ」

   なお岡本社長は会見で「自社の劇場では、NSC(編注:吉本のタレント養成所)出たての子とかが料金500円のイベントに出て、いろんな機材費やなんとか費やら含めて、確かに300円とかいうことも、その時代の子たちはあると思います」とし、

「ただそれも皆、我々も含めて頑張って、いろんな仕事の機会を、環境を作っていくことを目指していく中で、ちょっとでも彼らの夢の実現と、収入も含めて上げていけるようにしていければと考えております」

と待遇改善に取り組む考えを明かしている。

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