参院選の投開票が行われた2019年7月21日、テレビプロデューサーでタレントのデーブ・スペクターさんや茂木健一郎さんが「選挙特番」に苦言を呈している。
21日夜には各テレビ局が特別編成を組み、開票状況の速報や今後の政局について解説する番組を生放送。各局がさまざまな切り口で各党の政策、候補者たちの戦いを取り上げた。
「開票特番やめて全部アニメでいいです」とデーブ
しかし、各局が一斉に開票予想を報じた投票締め切りの20時から約6分後、デーブさんはツイッターで、
「前に言いましたが、選挙終わってから候補や政党や支援団体のことを特番で見せられてもどうしろと言うんですか?遅いだろう!全く役に立たない」
とツイートし、
「メディアが公職選挙法の改正を大優先にしないなら開票特番やめて全部アニメでいいです」
と訴えた。最後に「オチはありませんm(__)m」と添えられている。
デーブさんは2016年の参院選、2017年の衆院選の際にも一言一句同じ内容を投稿している。今回の投稿も、約2万2000件リツイート(RT)された。
また脳科学者の茂木健一郎さんもツイッターで、
「投票を締め切った瞬間に、各局、こことぞばかりに選挙特番を組んで、各候補者の演説の様子などを放送している。なぜこれを選挙期間中にできないのかと、どっちらけた気持ち」
と、選挙期間中に「選挙特番」がなぜ組めないのかと、興ざめな様子で、
「選挙結果は、開票を待てばどうせ数時間後にわかる。当確を打つ速さを競う以外にメディアとしてやるべきことあるでしょう」
とツイートしている。こちらは4200件RTされた。
「池上無双」も「ほんとうはあまり意味がない」
茂木さんは続けて、
「いろいろな人が言っていることだけれども、『池上無双』も、投票締め切った後にやっても、それはエンタメとしては面白いけれども、ほんとうはあまり意味がないわけで、なぜこれを選挙期間中にできないのか。池上彰さんの問題というよりも、日本のメディアの事なかれ主義の結果だよね」
「全体的に、開票速報とか、選挙特番とか、投票を締め切った瞬間に『安全地帯』で報じてチマチマと速さを競っている日本のメディアの体質に、心の底から失望というかどっちらけしていて、あまり見る意味もないなあと感じている。ぼくはこれから講演会の打ち上げです。スマホで時々のぞいてみようかな」
とツイートし、
約52秒の「夜の街を歩きながら訴えかける動画」を投稿した。最後に、
「(日本のテレビは)何やってんだ」
とボソッと呟いた。