手放しより気になるのは「R」だ!新型スカイラインが刻む「新たな歴史」

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「日産でRは特別な意味を持つイニシャルだ」

   しかし、スカイラインGT-Rから派生した現行の「日産GT-R」は、3.8リッターで最高出力357KW(485PS)、最大トルク588N・m(60.0kgf・m)を発揮し、当然ながら400Rを凌駕する。現行GT-Rはスカイラインの冠が取れたものの、「400Rが歴代スカイラインで最高出力」というのは「現行GT-Rを除いて」という条件が付くのは言うまでもない。やはりGT-Rは別格なのだ。

   それでも、久しぶりにスカイラインに「R」を冠したスポーツセダンが誕生したのは朗報だ。日産は「その名にRを冠するには特別な意味がある」「日産でRは特別な意味を持つイニシャルだ」と説明している。スカイラインが好きなエンジニアが開発したのは間違いない。

   400Rは全長4810ミリ、全幅1820ミリ、車両重量1760キロと大きく、決して軽くない。俊敏だった往年のスカイラインのイメージとは異なるが、後輪駆動のFRセダンとして405馬力を堪能できるのは魅力だ。

   トランスミッションはマニュアルモード付きの7速AT。ステアリングの動きを電気信号に置き換え、シャフトやリンク、電動油圧を介さずにフロントタイヤを操舵する「ステア・バイ・ワイヤー」システムも踏襲している。

   世界で日産だけが採用するこのシステムは、日産がスカイラインで初めて実用化したもので、スポーツモードなどクイックなハンドリングを楽しむことができる。今回は前モデルよりステアリングと電子制御シヨックアブソーバーの協調制御レベルを上げたようだ。大きくなったが、久しぶりにスポーツ心を持ったスカイラインが帰ってきたと言ってよいだろう。9月の発売が今から楽しみだ。

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