ラグビー日本代表最多キャップ「98」、41歳で現役...「東芝のキンさん」大野均選手の規格外すぎる生きざま

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「メスを入れたことがない」体を作ったのは

   そんな中で、TL優勝争い、日本選手権Vを狙う東芝ラグビー部の門を叩いた大野選手。以来、約20年。大きなケガなどはあったのだろうか?

「それが、今まで体にメスを入れたことがないんです」

   これは、また驚きだ。日本代表クラスの選手ともなると、常人では考えられないほどのハードな当たりを繰り返す。それでもメゲない体を作り上げたことに、

「実家が農家なんです。それで、子供の頃から農作業を手伝っていたから、自然と、なのかもしれません。でも米とか野菜とか牛乳とかは毎日、取っていました。それもあるのかな。東芝に入ってからは、試合に出たい一心で、ひたすら練習しまくっていましたし...。膝の靭帯を伸ばして数週間、練習できなかったことはありましたけど」

   そういった努力の積み重ねで、日本歴代最多キャップ「98」を数えるまでに至った。

   ちなみに大野選手、5月6日に41歳の誕生日を迎えた。この時、東芝のチームメイトで代表合宿中だった後輩でもあるリーチ マイケル日本代表主将から、動画が送られてきたそうだ。

「『地獄の宮崎合宿』の最中、週に1日ぐらいオフがあるんですけど、その前日夜だったみたいで。リーチから『キンさん(大野選手の愛称)が、代表のルーマニア遠征で犬に噛まれた時の話』とか言って、みんなで爆笑している動画が送られてきて...。でも(自分をネタに)つかの間の休息をリラックスして過ごせている感じが、よく分かりました(笑)」

   さすがは、心も体も「鉄人」。後輩の他愛ないジョークも、笑顔で受け流した。

   そんな大野選手、実はお酒もとにかく強いのだそうだ。

   関係者によると「いくら飲んでも、表情一つ変えない」という。日本代表前ヘッド・コーチのエディ・ジョーンズ氏からも「お前は(酒が強すぎるから、他選手とは別に)1人で飲みに行け!」と言われた伝説もあるそうだ。

   その真偽について聞くと、

「まあ...好きですね。どれぐらい飲むのかって? 酔っぱらっているから分からないです(笑)」

   果てしなく「規格外」な男である。

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