あなたも知らないうちに、「ジェネレーションギャップ・ハラスメント」、略して「ジェネハラ」をしているかもしれない――。J-CASTニュースが2019年7月7日に掲載した記事には、世代を問わず、多くの反響が寄せられた。そこで今回は、その一部をご紹介しよう。
いずれは「令和生まれは~」に?
ツイッターや、Yahoo!ニュースのコメント(通称ヤフコメ)をはじめ、大きな話題を呼んだ「ジェネハラ」記事。ネット掲示板の5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)では、3スレッドにわたって議論され、各種まとめサイトでも取り上げられた。
記事の見出しが「『若い人は知らないと思うけど』『平成生まれは〇〇知らないでしょ』→これって、もしかして『ジェネハラ』ですか?」だったこともあり、多くの声は、年長者から若年者に向けてのハラスメントについて。ネット上では、
「これは気をつけたい」
「僕も含めておじさん世代はやってしまいそう」
「『平成生まれの子●●わからんやんw』←これ悪気なく言うわ いかんいかん危ない危ない...」
といった反応が相次いだ。
また「知らないと思うけど...」といった前置きは、年長者による自衛策や、自虐ネタなのではとの分析も見られた。
「これ、自虐ネタとして言ってるだけだと思うよ。年寄り扱いされる前に先に言っちゃう的な」
「いやあ、世代の問題じゃなくて、情報収集能力の問題でしょ。昔はこんなに不便だった、ダメだったとかの昭和自虐も含まれているのにな」
「若い子はジジババの枯れた情報なんて興味がなくて『つまんねーよおっさん』と平気で言えちゃうから。だからジジババが『若い子は知らないと思うけど、昔は~』っていうのはある種自虐的予防線なんだよね」
いまは昭和と平成の世代間ギャップが目立つが、今後は「20世紀生まれは~」「令和生まれは~」といった分け方も出てくるだろう、との予測も多かった。古くから「最近の若い者は」と、マウンティングする人々はいた。歴史は繰り返すのではと見る向きだ。
「部長、それ今時誰もそんなことやってませんよ」
一般的にハラスメントというと、年長者から年少者に向けたものを示すことが多い。しかし、反対に年長者に対する、年少者からのいわば「突き上げ」も、ジェネハラになり得る。先の記事でもそのあたりに軽く触れたが、実際の体験談も続々と挙がった。
「それ、昭和ですよね の方が多い」
「おじさん知らないの?wも一緒だからな」
「昭和はこれだから困るだの、おっさんはスマホとかよく知らねーだろとか、普通に言ってるしな」
「40過ぎのおっさんだけどこの間18才の子にYouTubeって知ってます?って言われたわw」
「逆の方が多いんだが 『私平成生まれだから知らなーい』って言って知らないことを自慢しながらマウントするガキ」
「ええ~先輩これ知らないんですかぁ~ 部長、それ今時誰もそんなことやってませんよ。こういうのもジェネハラなんやなぁ」
ジェネハラを回避するには?
なお、一部では「なんでもハラスメント認定するのもどうかしてる」「なんにでもハラスハラスつけてんじゃねーよ鮭かよ」といった意見も。また、J-CASTニュース会員からは、こんな回避策が提案された。
「『知らない』を前提にした会話をするからハラスメントと言われてしまう。『〇〇って知ってる?』と投げかけて、『知らない』と答えたら説明してやり、逆に『〇〇って知らないと思うけど...』と言われたらすかさず『うん、知らないから教えてくれ』と説明を求める。これだけでハラスメント回避になると考えるが」
日常に潜んでいる「ジェネハラ」。その社会的影響について、今後も随時追いかけていこうと思っている。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)