全国のセブン‐イレブンで「沖縄フェア」が開催されている。2019年7月11日の沖縄初出店を記念し、県産食材を使用した商品などを味わうことができる。
しかしネット上で、沖縄県内の店舗でフェア対象商品を購入しようとした一部ユーザーから不満が噴出した。理由は沖縄の店舗で、フェア対象の一部商品が販売されていないからである。
セブン&アイホールディングス広報担当者は、J-CASTニュースの取材に対して、「商品としては別のもので、沖縄独自の商品でやらせていただいている」と回答した。
「沖縄出店記念!白いわらび塩バニラ」が欲しかったのに...
7月11日、沖縄県内にセブンイレブンは初出店した。那覇市内に7店、糸満市内に3店、豊見城(とみぐすく)市内に2店、北谷(ちゃたん)町に1店、八重瀬(やえせ)町内に1店、合計14店をオープン。同日から初出店を記念し、沖縄を含む全国で「沖縄フェア」を開催している。
これを受け、「沖縄フェア」対象商品を買おうとした、沖縄在住と思われるユーザーがツイッター上で、「何が沖縄フェアやねんクソが」と不満げに投稿した。「沖縄出店記念!白いわらび塩バニラ」が手に入らなかったという、そのつぶやきは2500以上リツイートされ、いいねも5000近く(19日15時現在)となり、この投稿に対し、
「沖縄フェアなのに何故沖縄県で買えないの?」 「どこが沖縄フェアなの??笑笑 全然フェアじゃない笑笑」
と疑問の声もでている。また「沖縄フェア」自体が「沖縄で開催されていない」と勘違いするユーザーも現れた。
セブン公式サイトの「沖縄フェア」特設ページによると、フェア商品は「全国」と「全国(沖縄除く)」、「沖縄限定」の3つに分けられている。「白いわらび塩バニラ」は、「全国(沖縄除く)」に位置づけられていて、沖縄県内では買えない。逆に「サーターアンダギー」や「沖縄ハム総合食品ミミガージャーキー」などのように、沖縄県内でのみ買える「沖縄限定」の商品も販売されている。では、なぜ同じ「沖縄フェア」なのに、沖縄県内で売られていない商品があるのか。
「地元に好まれる商品」と「『沖縄』を感じられる商品」の差
セブン&アイホールディングス広報担当者は18日、J-CASTニュースの取材に対し、
「沖縄は沖縄限定商品で沖縄フェアをやっていてわかりづらいですが、全国版の商品と沖縄限定の商品とで、全部合わせて『沖縄フェア』という形でやっている」
としたうえで、「全国」と「沖縄限定」でわけた理由に関して、
「地元の方に好まれる商品と全国で『沖縄』を感じられる商品とで色々差があるのかなって。全国、沖縄も含めて『沖縄フェア』をやらせていただいていますが、商品としては別のもので、沖縄独自の商品でやらせていただいている」
と回答し、
「決して、沖縄だけ『沖縄フェア』をやってないよっていうわけではなく、商品の企画が違うもので、(フェアは)全国で開催しているというご認識をいただければと思います」
と述べた。なお沖縄フェアでは、沖縄県外に住んでいる人が買えない限定商品が沖縄14店舗で販売されている。