1つの「ねぐら」に何百羽も
担当者は、
「『ワカケホンセイインコ』は、集団で塒(ねぐら)を作ると言われており、その塒が、何らかの理由で、使われなくなる時があります。その際、別の場所へ移動するとも言われています。今回、周囲で見かけるようになったのは、そのパターンで、付近に塒が移った可能性が考えられます。もしくは、その付近で営巣地が新たにできたとも考えられます」
さらに続けて、
「現在、把握できているのは東京都内、神奈川、埼玉で1500~1700羽ぐらい。それが数か所に分かれて塒を作っており、大きい塒だと300羽~1500羽になります。その大きな塒が、時折、場所を移すので新たに塒になった付近の方はインコが急激に増加しているような錯覚に陥りますが、特段『増えている』というわけではないと思います」
と話す。
ちなみに「ワカケホンセイインコ」だが、
「人を攻撃するようなことはありません。ただし、『害鳥』という見方があるのも事実です」
しかも、寿命は「20~30年ぐらい」だという。犬や猫と比べても、かなり長い。また「特定外来種」ではないため、現在のところ、駆除などの予定はないそうだ。