いまだ収まる気配を見せない吉本興業所属芸能人による反社会勢力から出演料を受け取っていた闇営業問題。2019年7月13日には「雨上がり決死隊」の宮迫博之さん(49)らが寄付したことが伝えられるも、世論は厳しいまま。
そんな中、同じく吉本興業に所属するたむらけんじさん(46)による、騒動発生後からこれまでの発言がネット上で話題だ。
「一番悪いのは詐欺集団」と指摘するも、その後は...
宮迫さんらに謹慎処分が下った6月24日、同日放送の「ミント!」(毎日放送)に出演したたむらさんは闇営業問題について、当初は金銭の受領を認めていなかった宮迫さんらが金銭の受領を認めたことについて、「嘘ついたらあかんねん」と批判。併せて、「一番悪いのは詐欺集団」「(宮迫さんら)犯罪も犯してない人たちへの批判のほうが多いというのは、どないなってんねんと思う」と、宮迫さんらを忘年会に招いた詐欺グループへの批判よりも、会に出席した者への批判が多いのではないかとする苦言を呈した。
発言から2週間後、7月8日に開かれたイベントでたむらさんは、宮迫さんに毎日電話していると明かしつつ、「反省の日々ですよ。自分が作ってしまった状況だと分かってはるので」と、謹慎中の宮迫さんの様子を報告。「一番悪いのは詐欺集団」との発言から、若干トーンを弱めた発言で、やはり、宮迫さんらを擁護した。
それから1週間後の15日、「ミント!」に出演したたむらさんは宮迫さんについて、「『もろてない』と言うてしまったから、ほんまは言いたかったのに言えなかった子らもおるかもしれん」と、先輩格の宮迫さんの責任が大きいとの考えを示しつつ、「宮迫さんの口から、ちゃんとしたことを言ってほしい」「僕は早く記者会見を開くべきだと思っています」と、やや突き放すトーンで宮迫さんを諭した。
状況を見極めた上での軌道修正とも考えられるが...
3週間の間に発言のトーンが微妙に変わってしまったたむらさんだが、6月24日の、「一番悪いのは詐欺集団」という発言を行った時点から、「身内に甘いのではないか」と指摘する声が上がり続けていた。このため、一連の発言の推移は、状況を見極めた上での軌道修正とも考えられる。ただ、それでも、「どうにかして復活させようとする空気感がヤバい」と、宮迫さんに記者会見を勧めるたむらさんの姿勢を評価できないとする声も上がっている。
共演も多く、親交も深い間柄ということもあり、なかなか「微妙」な立場のたむらさん。その苦衷が、良くも悪くも視聴者には透けて見えるようだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)