メディアにはびこる「FAX文化」 時代はペーパーレスなのに...なぜ?

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   マスコミをはじめとするメディア各社の元には、毎日大量のファクスが届く。企業やPR会社からプレスリリースと呼ばれる、新商品やサービスなどに関する情報が書かれた紙だ。多くはメールと併せて送られてくる。

   デジタル化とペーパーレスが進む中、ウェブメディアの記者としては「メールで済むのになぜ紙」と疑問も。広報関係者や新聞記者に聞くと、止められない事情が見えてきた。

  • 1週間に届いたファクス
    1週間に届いたファクス
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リリース送付手段は主に5つ

   「期間限定イベント開催のお知らせ」「【本日16:00情報解禁】芸能人の○○を起用したテレビCMを放送します」――。J-CASTニュース編集部にも、毎日数多くのリリースが届く。

   主な受け取り手段は手渡し、郵送、ファクス(FAX)、メールで、電話での案内もある。送り手は一般的に複数の手段を組み合わせ、メディア露出を狙う。

   記者がふと疑問に感じたのは、さまざまな業界で業務のペーパーレス化が叫ばれる中、なぜメディア業界では「紙」が根強いのかだ。リリース送付の標準がメールになれば省資源化につながり、用紙代やインク代、仕分け・廃棄コストの削減といった経営上のメリットもある。

   PR会社や企業広報などの業界団体、日本パブリックリレーションズ協会の福家慎一常務理事に疑問をぶつけると、同協会では「ファクス文化」について、会員から疑問が寄せられたことはないという。

   ただ、「私がPR会社で働いていた時は、いくつかのメディアから『ファクスでのリリースはやめて欲しい』との要望がありました」と振り返る。さらに「ファクスを使ったリリースの是非を一概に語ることはできないが、ファクス送信する場合には、送り手と受け手の間の信頼関係が重要だと思います」としている。

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