ラジオとともに育った日々
私はラジオが大好きだ。小学校の休み時間といえば、校庭を駆け回るのが常道だが、筆者は教室の窓際にあるラジカセで、AMのワイド番組を聞いていた。大人の香りのするトークに、担任が苦笑いする場面も多々あったが、「ませガキ」の自分には最高の娯楽だった。どんなCMが流れていたかですら、いまでも鮮明に覚えている。
高校に入って、FMも聞き始めた。3年生になると授業が減る。ライターサイズの携帯型ラジオにイヤホンを差し、授業が始まるまで廊下で聞いていた。昼夜逆転した宅浪時代は、深夜放送にハマった。全国ネットの音楽番組に、自作のコミックソングを毎週送り付け、何度かスタジオ出演したこともある。ほぼ家族としか顔を合わせない日々のなかで、ラジオは支えになっていた。
あれから十数年。スマホが登場し、radikoも始まり、ラジオ聴取のハードルは大きく下がった。日常にリズムをつけるため、通勤通学のおともに、と聞き始めるあなたに、インターネットの面白さを少しでも伝えられたら――。そんな思いで、毎週の放送にのぞんでいる。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)