米中は連携できる?摩擦の行方も...
アップルはJDIからスマートウオッチ向けに有機ELパネルの供給を受ける予定で、重要なサプライヤーとして、支援継続は必要と判断したようだ。
今回、なんとか800億円の調達への道筋を立てたことで、ひとまずJDIは胸をなでおろしているはずだ。とはいえ上述の通り、2ファンドの出資はいずれも「条件付き」。米中貿易摩擦の先行きが見通せない中、その渦中にあるアップルと中国のファンドが絡む支援の枠組みというのも、不透明感を強めている。
特にアップルについては、日本の携帯料金が、通信料金と端末代金に分離されることから、高価格のiPhoneは代金を通信価格に上乗せする形での販売ができなくなって売れ行きに悪影響が出るとの見方もあり、これもJDIにはマイナス要因になりかねない。 JDI再建の道のりは、なお遠く、険しい。