最近トレード多くない? 楽天・石井GM「メジャー流」発想との関係

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巨人とのトレードにみる楽天・石井GMの手腕とは

   このようなシーズン中のトレードは、日本ではレアケースで一般的ではないだろう。なぜ日本ではシーズン中に球界を代表するような「主力」と「若手」のトレードが実現しないのだろうか。前出の関係者は次のように話す。

「日本とアメリカの文化の違いもあるでしょう。日本のチームはシーズンの最後まで決して諦めずに優勝を目指すという姿勢を見せます。ですので、チームの主力選手がトレードに出されることは稀です。主力選手を放出すれば、『優勝を諦めた』とファンやメディアから批判されるでしょう。アメリカの野球ファンは、その点でいえば球団の編成方針に理解があり、考え方が前向きです。優勝を諦めてのトレードではなく、2年後、3年後を見据えてのトレードだととらえるので、球団が批判されることはほとんどありませんし、むしろ将来が楽しみになったとするファンが多いです」

   日本では主力級のトレードはあまり見られないにしろ、シーズン中のトレードが増加の傾向にあることは確かだ。前出の関係者は、最近の日本のトレード事情に関して、楽天・石井一久GM(45)の名を挙げて、次のように言及した。

「石井GMはメジャーで経験したものを日本球界に積極的に取り入れていると感じます。先日の巨人とのトレード(巨人・和田⇔楽天・古川)も批判覚悟の上でのものだと思います。将来有望な投手と野手をトレードするわけですから。ポストシーズンを見据えての補強だと思いますが、これはまさにメジャー的な発想でしょう。石井GMらしいと感じました。今後、色々な面で石井GMが日本球界を変えていくと思います」

   トレードの締め切りは7月31日まで。この数日間でどのようなドラマが生まれるのだろうか。日本のプロ野球から目が離せない。

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