かんぽ生命保険をめぐる不適切販売が相次いで発覚した問題は、かんぽ生命の社長らが謝罪会見を開いたあとも、現場職員らの「憤り」(朝日新聞)を伝える記事など各種報道が続いている。
そんな中、人気グループ「V6」の井ノ原快彦さん(43)に対して、「気の毒」「かわいそう」といった声がツイッターに相次いで寄せられている。イノッチの愛称で知られる井ノ原さんは、もう10年以上にわたり、かんぽ生命のCMへの出演を続けているからだ。
両社長が会見開き謝罪
かんぽ生命保険の植平光彦社長と日本郵便の横山邦男社長は2019年7月10日、不適切販売問題をうけて会見を開き、改善策を発表した、植平社長は「多数の顧客に不利益を生じさせ...」などとして謝罪した。6月の問題発覚当初は、かんぽ生命は不適切販売には当たらないと説明していたが、今回は一転して「不適切」だと認めた。
会見翌日以降も、不適切販売問題に関する報道は続いており、「現実離れのノルマなお かんぽ不正販売 発覚後も現場に圧力」(西日本新聞、ウェブ版11日)、「かんぽ問題、『SNS厳禁』に局員憤り 内部告発を牽制」(朝日新聞、同12日)などの記事が配信されている。
そうした中、かんぽ生命のCM常連のイノッチを気の毒がるコメントがツイッターに相次いで寄せられている。謝罪会見があった10日以降のツイートをみても、
「かんぽ生命相当やばいな。イノッチかわいそう」
「イノッチのイメージまで悪くなっちゃうじゃん!!」
「イノッチ気の毒やな、とばっちりやん」
といった声が相次いでいる。7月前半のツイートにも、
「かんぽ生命はイノッチに謝れ」
という指摘もあった。
最新CMでは「いま、かんぽにできることが広がってま~す」
かんぽ生命保険は、郵政民営化をうけ、前身会社を経て2007年10月に発足(商号変更)した。井ノ原さんは、同年秋の当初から、かんぽ生命のテレビCMに出演しており、19年7月に入ってからも、郵便局員風の制服姿の「かんぽさん」として出ており、
「いま、かんぽにできることが広がってま~す」
と笑顔でアピールするCMが流れている。
井ノ原さんといえば、NHKの情報番組「あさイチ」で、かつて(18年3月末まで)コンビを組んだ有働由美子アナ(当時、その後独立)に対し、優しい言葉をかけたり、涙をふくようハンカチを渡したりして、「優しくて頼れる良い人」という印象をお茶の間に強く残したことでも知られる。
そんな井ノ原さんだけに、ファンは今回のかんぽ生命騒動の影響が心配なようで、
「かんぽ生命は、うちのイノッチがCMやってるんだからイメージ悪くなるようなことしないでーー!」
「かんぽ生命はイノッチに土下座するべき」
といった、悲鳴や怒りの声をあげている。