「三好を代えなかったらどうなっていたか...」
ここまで打率.195の田中を頑なに起用し続ける指揮官。移籍後初安打を放ち、チームに勢いを付けた三好の交代に鯉党の怒りは沸点に到達しようとしている。これまでネット上では田中の起用法を巡って指揮官に向けて批判が相次いだが、この日の三好の交代劇にはさすがの鯉党も批判を通り過ぎ「静養」を勧める声が多く寄せられた。広島の黄金期を支えてきたベテランの起用法について、在京球団関係者は次のように指摘した。
「三好に代走を送った場面は、さすがに疑問を感じずにはいられませんでした。新戦力がしっかり仕事をしたにもかかわらず、あそこで田中を代走に送る理由を見つけるのは難しい。あれが9回ならば話は分かりますが、まだ6回でしたし、両チーム得点ゼロでしたから。試合では運も重要な要素です。ツイてる選手は何かをやってくれます。結果論ですが、7回の攻撃をみると、三好を代えなかったらどうなっていたかと思ってしまいます」
指揮官自ら「運」を手放してしまった形で、再び悪い流れを引き寄せてしまった。歯止めがかからない黒星の連鎖。ウサギのシッポは視界にとらえることが出来ないほど、ずっと先を行く。世間はこれから暑い盛りとなるが、広島のチーム状態は寒さを増す一方だ。15日から2位DeNAと3連戦で後半戦の幕が上がる。