JR東イベントから、恒例の「車両展示」消えた ファンのマナー原因?気になる今後

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過激な大人より子どものファン優先?

   前述のとおり、19年の東京総合車両センターの公開イベントでは子ども向けの企画が目立つ。イベント名も「ちびっこ集まれ!楽しい電車のお祭りだ!夏休みフェア2019」となっていて明らかにファミリー層を意識したものだ。

   子どものファンは鉄道会社にとっても大切にしたい顧客ということで、JR東日本以外の鉄道会社でもこのような公開イベントをあらかじめ親子の参加者に限った事前抽選制とする、またイベント名に「ファミリー」とつけるなどして気軽にファミリー層に来場してもらおうとするケースが見られる。若林さんは

「鉄道会社は『イベントを通じて自社の取り組みを知ってほしい』と考えており、子どものファンはイベントを大人よりも純粋に楽しんでくれるのではないかとも思っております。
大人ファンの参加ももちろんのことですが、家族連れの方々が鉄道イベントを楽しんでくれれば会社としては集客数や売り上げアップにつながるのでしょう」

と推測する。長期的に自社のファンになってくれる子どものファンを増やしたい、という鉄道会社の意図が、近年の各社のイベントの傾向から見て取れる。

   無論成人したファンの大多数は良識を守って行動しているのだが、公開イベントや臨時列車の運転のような、年に数回しかないチャンスがあるたびに一部のファンが暴走し、一般客に迷惑をかけることが散見されるのも事実である。若林さんも

「鉄道ファンの1人としては悲しいのですが、一部のファンのマナーの悪い言動を見てしまうと、仕方ないのかなと思ってしまいます。トラブルが発生してしまい、次年度以降その企画が行われなくなってしまうのは、非常に悲しいことですが受け入れざるを得ません」

と、周囲を顧みないファンの行為に警鐘を鳴らす。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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