選挙カーでお昼寝園児が起きて「ギャン泣き」 保育士「その時間帯避けて」ツイートが話題

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   参議院選挙戦のさなか、ある男性保育士が、園児の昼寝の時間帯は保育園の側を選挙カーで通るのは「避けてもらえないでしょうか」と訴えた。演説の大きな声や音で園児たちが起きてしまうためだ。

   選挙演説の音量については一律の規制がない。男性はJ-CASTニュースの取材に「今の時代に選挙カーでのやり方はそぐわないのではないかと感じます」と話す。

  • 保育園の前を通る選挙カーに頭を悩ませている(写真はイメージです)
    保育園の前を通る選挙カーに頭を悩ませている(写真はイメージです)
  • 保育園の前を通る選挙カーに頭を悩ませている(写真はイメージです)

「起こされた時は正直、心が折れました」

   男性は、石川県金沢市の保育園で保育士として働く大山祐也さん(38)。ツイッターで2019年7月9日、

「政治家の皆様、選挙に出られる方へ切実なお願いです。保育園や子ども園、託児所や住宅街を通る際はせめてお昼寝の時間帯は避けてもらえないでしょうか? 働くお母様達の為の、未来の子ども達の為の...などという政策を掲げられる方々ですからそのぐらいの想像力はありますよね?」

と訴えた。「やっとの思いで寝かしつけたのに、あの爆音で起こされて心折れた事数知れずです」と実際に子ども達が起きてしまうこともあるという。

   投稿は3000回のリツイート、5000回の「いいね」がつくなど反響を呼んでいる。同業者とみられるユーザーからは「すっごくわかります!」「昨日はそれで何人起きたことか...」と共感の声も寄せられた。

   大山さんは10日、J-CASTニュースの取材に応じ、選挙カーが4日の参院選公示日以降「毎日ではないですが、(保育園の前を)何回か通ったように記憶しています。音量は結構あります」と話す。過去に選挙カーの声や音で昼寝中の園児が起きてしまった時のことについて、

「寝付きが悪かったり、やっとの思いで寝かしつけたりした赤ちゃんが選挙カーの声で起こされた時は正直、心が折れました。そこから赤ちゃんが寝る訳ではないですし、眠いから当然ぐずります。なんとかあやすのですが、ギャン泣きでお手上げでした」

と苦労を明かした。

   概ね12~15時が保育園の昼寝の時間帯だ。この間に園のすぐ側の道路を選挙カーが通ることは「正直言ってやめてほしいです」といい、率直な思いを明かす。

「ツイートにも書きましたが、子ども達の未来の為とか働く女性の為といった政策や理念を掲げるのなら、そういうところにまず想像が働かない事に失望しますし、どんな政策を掲げても響きません。今の時代に選挙カーでのやり方はそぐわないのではないかと感じます。人が多い駅前や商店街でやるとか、SNSを活用するなど、方法を改めてもらいたいです」
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