政見放送では「NHKをぶっ壊す」
該当特集の放送が終わるとツイッターには、N国候補の主張をNHKが伝えたことを面白がる反応が寄せられ、
「N国もちゃんと扱うNHK」
「NHKでN国の候補者紹介するの、おもろいな」
「NHK(略)にN国の候補者というシュールな映像も」
といった声が並んでいる。もっとも、必ずしも「NEWS 7」には言及しておらず、NHKのローカルニュースや政見放送への反応である可能性がある「つぶやき」も含まれている。
「政見放送」の言葉を出してツイートしている人もおり、
「N国党の政見放送をNHKでやってるのウケる」
と楽しんでいる。政見放送は、公職選挙法上、原則「そのまま放送しなければならない」。ただ、「他人若しくは他の政党」などの名誉を傷つけるような「政見放送としての品位を損なう言動をしてはならない」との法規定もあり、実際、過去には、性的な過激表現を連発した東京都知事候補の政見放送音声をNHKが何か所もカットしたことがある。
今回の放送の翌9日朝には、NHK(総合)は関東地区で、神奈川選挙区(一部)の政見放送を流し、N国候補も登場した。「NHKをぶっ壊す」と切り出し、「NHKのスクランブル放送化」(暗号化し、契約者だけが観ることができるようにする)と「インターネットを使った直接民主主義の導入」を主張、最後は「NHKをぶっ壊す。NHKをぶっ壊す。NHKをぶっ壊す。大事なことなので3度申し上げました」と締めくくった。この間、音声カットはなかった。
N国は、比例代表に4人、選挙区に37人の候補を擁立している。
NHKでは、参院選特設サイトの「党派別立候補者数」の表で、N国などの政治団体を独立表記している(主要7政党プラスN国など6団体、諸派、無所属)。主要新聞社の特設サイトをみると、N国は「諸派」扱いになっている。読売は「主要7政党プラス諸派、無所属」、朝日(「参院選の候補者数」)は「主要7政党プラス希望の党、れいわ新選組、諸派、無所属」、毎日は「主要7政党プラス希望の党、諸派、無所属」と、それぞれ異なっている。