NHKニュース番組が参院選の注目選挙区を取り上げた報道(全国放送)で、「NHKから国民を守る党」候補による演説内容の一部が放送された。「観たくない方(かた)は(NHK受信料を)払う必要ない...」といった内容だった。
基本的に「そのまま放送しなければならない」政見放送とは異なり、今回は選挙演説の内容が紹介されたこともあってか、ツイッターでは「シュールな映像」「おもろい」といった声も出て、ちょっとした注目を集めている。
アナ「NHKから国民を守る党の...」
NHKの夜のニュース番組「NEWS 7(ニュース・セブン)」は2019年7月8日、今回の参院選で与野党の「勝敗のカギを握る」、「(定数が1議席の)1人区」に注目した特集を放送し、この日は福島選挙区を取り上げた。3人が立候補しており、自民公認(公明推薦)の現職女性候補と、野党統一候補の無所属新人(立憲民主、国民民主、社民推薦)の女性候補、「NHKから国民を守る党」(N国)公認の男性新人候補が選挙戦に突入している。
2女性候補の映像の際には、冒頭部分に支持者や子供たちと握手する映像が映り、その後に演説部分が紹介された。N国候補の際には、握手映像などはなく、演説の開始直前とみられる場面が数秒映ったあと、演説内容が流れた。画面には候補者名と年齢、「N国・新」との表記が出て、アナウンサーは「NHKから国民を守る党の~」と候補者名を読み上げた。放送した演説部分は、
「放送法の改定ですね。受信する方のみ料金を払う。観たくない方は、私は、払う必要ないと...」
「料金を払わない仕組みを実現するのが第一公約になります」
の2フレーズで、候補の発言部分には「NHK」は、直接は登場しなかった。発言内容は、(語尾などを除き)概ね発言通り文字表記もされていた。
放送順は、自民現職から始まり、無所属新人、N国新人と続いた(届出順とも同じ)。放送時間の長さは概ね、それぞれ44秒、44秒、19秒だった。特集部分の最後では「2人の女性候補が激しく争っています」と締めくくった。