国民民主党の玉木雄一郎代表(50)がアニメ「機動戦士ガンダム」の主人公アムロ・レイのコスプレを披露したところ、ガンダムファンからの反応を受けて「お詫び」する一幕があった。
玉木氏は2019年7月7日、参院選公認候補の水野素子氏の応援のため東京・秋葉原でのトークイベントに登壇し、コスプレ姿を披露。
「ジオンをやっつける」と語るが...
水野氏が宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員であることや、秋葉原に「ガンダムカフェ」が開店していることもあり、人々が宇宙に移住した世界を描いた「機動戦士ガンダム」のキャラクター、アムロ・レイに扮した。
ただ報道によると、玉木氏は「若者」に支持を訴えるために今回のコスプレをしたとされているが、アムロ・レイが登場するシリーズ第1作「機動戦士ガンダム」(いわゆる「ファーストガンダム」)がテレビ放送されたのは、40年前の1979年。直撃世代は現在の40代以上であるため、「ガンダム世代は若者じゃない」という声も。
さらに一部の作品ファンに違和感を抱かせたのは、8日付サンケイスポーツが報じた、玉木氏の「ジオン(自民)をやっつけられるよう、地球連邦軍として頑張りたい」という言葉。「地球連邦軍」は作中でアムロ・レイが所属する軍で、独立を求めて宣戦布告した「ジオン(公国軍)」と戦うことになる。ただ作品全体が、「ジオンをやっつける」という言葉から連想される「勧善懲悪」とは一線を画したテーマを帯びたものと理解されており、ツイッターでは「ジオン別に完全な悪役じゃないし...どっちにも正義あるんだが...」などの声もあがった。
「党首がユニークなコスプレするのはいいと思いますよ」
こうした中、玉木氏は9日未明にツイッターを更新し、「アムロのコスプレに関してガンダムファンの気持ちを害したとしたらお詫びします」と謝罪。ところが、これに続けて書いたのが「実は私はキャスバル好きです。ただやはりギレンザビ演説をすべきだったと反省してます」。
「ギレン・ザビ」はジオン公国の総帥として辣腕を振るい、作中の演説も語り継がれているが、一方で独裁主義的、選民思想的な考え方の持ち主でもある。そんなキャラクター性から、玉木氏の投稿に対しては
「ギレンの真似はやめたほうが・・・」
「えーと、そこはギレン演説だと余計に泥沼になると思います」
と諭すような声が寄せられた。
ただ、一連の玉木氏の言動に対しては応援も寄せられている。党代表自ら体を張って選挙戦に挑む姿勢については、
「党首がユニークなコスプレするのはいいと思いますよ」
「オタクに媚びる政治家がもっと増えて欲しい」
と支持する向きも少なくない。