FA市場でも「赤ヘル株」急落か 菊池、会沢、野村...チーム不振で立ち込める暗雲

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「丸のような高額な金額を提示する球団は...」

   また、来オフには田中広輔内野手(30)が国内FA権を取得する見込みで、その次には大瀬良大地投手(28)、中崎翔太投手(26)らが控えている。広島の過去、FAで9人の選手が移籍しており、昨オフの丸佳浩外野手(30)の巨人移籍に象徴されるようにチームの中心選手が流出するケースが続いている。丸に関してはリーグ3連覇、そしてMVPなど広島黄金期の象徴的存在として「高値」がついた形だが今後、広島からFA移籍を目論む選手はそうはいかないようだ。

   在京球団関係者は「現状を見る限り、広島のFAを控える選手に、丸のようにチームの主力となるような選手は少ないでしょう。菊池はメジャー志向ですから国内移籍はないとして、会沢、野村を欲しがる球団はあるでしょうが、丸のような高額な金額を提示する球団は少ないと思います。今シーズン、不振の田中にいたっては手を挙げる球団があるかどうか。それすら疑わしい状態ですね。今後、チームの状態が戻らず、選手個人の成績が落ちれば評価に影響してきます。丸のような成功例は今後、出てこないのでは」と話す。

   リーグ連覇中にはFA流出問題がさかんに取り上げられてきた広島だが、「普通」のチームになりつつある今、皮肉にもチーム状態に比例するように選手の評価も...。広島の球団史上、9ゲーム差からの逆転優勝はない。

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