ラグビー的目線で見た「ノーサイド・ゲーム」のみどころは? 担当編集者も「思わず競技場に足を運びたくなる作品」

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   人気作家・池井戸潤氏の最新作「ノーサイド・ゲーム」が、2019年7月7日(午後9時)からTBS系日曜劇場でスタートする。

   同枠は、池井戸氏の大ヒット作「半沢直樹」や「下町ロケット」等を生み出しており、人間模様が視聴者の心を熱くするテーマが多い。今回のキーワードは「ラグビー」だ。

  • 池井戸潤氏作「ノーサイド・ゲーム」(ダイヤモンド社刊)の表紙
    池井戸潤氏作「ノーサイド・ゲーム」(ダイヤモンド社刊)の表紙
  • 池井戸潤氏作「ノーサイド・ゲーム」(ダイヤモンド社刊)の表紙

エリートサラリーマンが突然の左遷...お荷物チームの再建に挑む

   ドラマの主人公は、俳優の大泉洋さんが演じる。大泉さんが演じる君嶋隼人は、大手自動車メーカー「トキワ自動車」のエリート社員。家では妻の真希(松たか子さん)、2人の息子と幸せな家庭を築いていた。

   ところが、ある日、とある大型買収案件に異議を唱えた結果、君嶋は、上司である滝川(上川隆也さん)から左遷されてしまう。そこで兼務として任せられたのが、社内でも「お荷物」と呼ばれるラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネージャー(GM)だった。

   かつては強豪と呼ばれていたアストロズも、現在では成績不振で鳴かず飛ばず...。チーム運営においては、巨額の赤字を垂れ流していた。アストロズを再生せよ――。ラグビーに関して何の知識も経験もない、まったくの素人である君嶋が、いかにしてチームを再建していくのか? ラグビーを通じたヒューマンストーリーとなっている。

トップクラスの元ラガーマンも俳優として出演

   同ドラマで注目すべきは、トップクラスの元ラガーマンたちが登場する、というところだ。元明治大FL(フランカー)で現在は俳優として活動している天野義久さん、同じく明大No.8で活躍し、元日本代表(キャップ14)の齊藤祐也さん、そして同じく元日本代表で「W杯2019日本大会」アンバサダーとしても活躍する慶応義塾大出身のBK廣瀬俊朗さん(キャップ28)が出演。どこまで本物に迫れるのか、見逃せないところだろう。

   また日本テレビ系情報番組「Going! Sports&News」土曜日で活躍する女優の山崎紘菜さんも登場する。毎週、日本代表ジャージで同番組に出演する山崎さんは、大のラグビー好き女子=「ラグ女」なのだが、今回は真逆の「何なの?ラグビーって」という役を演じるという。

   同書は、ダイヤモンド社から6月13日に発売されたばかり(1600円+税)。発売から1カ月弱で、25万部を突破するヒット作となっている。

   同書を手掛けた女性編集担当者も、

「私もラグビーは、あんまり詳しくなかったんですけど。でも、池井戸先生の『ノーサイド・ゲーム』を担当するようになって、自然と秩父宮ラグビー場(東京・港区)に見に行くようになって...。同作は『ラグビーのルールが分からない』という方でも、思わず競技場に足を運びたくなる作品だと思っています」

   ラグビーW杯日本大会開幕は9月20日。池井戸氏作「ノーサイド・ゲーム」が、日本代表の活躍、W杯の成功を後押ししてくれること...それを願ってやまない。

(J-CASTニュース 山田大介)

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