ラグビーを愛する、熱い「ラグ女優」がいる。山崎紘菜さん。ドラマや映画で活躍するほか、現在は日本テレビ系のスポーツ番組「Going! Sports&News」(毎週土曜日出演)でも、代表ジャージを着ながら、さまざまな情報を発信している。
「身長171センチ、8頭身美人」の山崎さんは、なぜ真逆の「熱く体をぶつけあう男たち」にハマったのか? J-CASTニュースでは「Going! Sports&News」出演前の山崎さんに話を聞いた。
惹かれた「自己犠牲の精神」の尊さ
女優業を始めたばかりの2013年だった。全国大学ラグビー選手権「イメージモデル」に起用されたことが、きっかけだったと話す。
「大学1年生の時、全国大学選手権のイメージモデルに選んでいただいて。それから4年間、やらせていただきました。そこで初めて、ラグビーのことを知って、関わって。それで、ラグビーが好きになりました」
しかし、なぜ、好きになったのだろうか?
「『自己犠牲の精神』というか、自分だけではなくて、相手のことを考えるスポーツじゃないですか。それが、すごく美しいな...って思っています。勝っても負けても相手を称える、ノーサイドの精神や、プレーでボールをつなぐために、誰かのサポートをしたり。自分のプレーを優先するよりも、誰かを助けるプレーをすることが、圧倒的に多いところが、すごく尊いなって思って」
ラグビーというスポーツは、むき出しの体のぶつかり合い、つまり「肉弾戦」である。
「肉体と肉体のぶつかり合いに『嘘』がないところがですね。『誤魔化しがない』とか、自分の持っているフィジカルが、むき出しになるというか...。すごく純粋で、ピュアなスポーツだなと思って、感動します」
仕事終わり、1人でゴールキック練習
実は、山崎さん、2019年4月19日に行われたスーパーラグビー「サンウルブズ対ハリケーンズ」戦(東京・秩父宮ラグビー場)のハーフタイムショーでグラウンドに立ち、「ゴールキック3本勝負」を披露した。
1本目、2本目と成功。ところが、3本目を外してしまった。だが、さすがは「ラグ女」。関係者に「もう1本、蹴らせて!」とお願い。蹴ったものの、外してしまった。悔しさのあまり、思わず、瞳をウルウルさせた経験もある。
「『サンウルブズ戦のハーフタイムで...』って、お話をいただいた時は、うれしくて。それからは仕事の合間にボールを触ったり、仕事終わりに、近所の公園に行って1人でボールを蹴ったり...。長い時は、2時間ぐらい練習していましたかね」
「筋金入り」とは、こういうことだろう。
ちなみに、やってみたいポジションは?
「スクラムを組むFWです。スクラムの中でしかない選手のコミュニケーションを味わってみたいです。もし生まれ変わって、ラグビーをやる人生だったら...。でも、今の本業は女優なので、できないですけど(笑)」
ベスト8以上、行けると思いますよ。きっと行ける!
「ラグビーW杯2019日本大会」は9月20日、「日本―ロシア」戦で開幕する。日本代表が目標とするのは「8強」以上だ。きわめてハードルの高い目標だが、山崎さんは、
「『ベスト8』以上、行けると思いますよ。前回大会で『勝った』という経験がある選手たちがたくさんいて、メンタル的にちょっと余裕があるというか...。『勝った』という自信のある選手たちがチームにいるってことは、ものすごく大きいと思っています。(今の日本代表は)経験者と若手が交わった『一番、いいチーム』になっている。精神的に引っ張ってくれる選手と、若い選手が、いいバランスだし、きっと行ける!」
「勝利の女神」として、その時を心待ちにしている。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)