あるテレビ局の元アナウンサーの男性を名乗るツイッターアカウントが、事実無根の情報が拡散しているとして「私自身の生活を守るため、法的手段をもって厳正に対処して参ります」と訴えている。
男性をめぐっては、他局のアナウンサーの不倫疑惑騒動に関係しているとの情報がまとめサイトなどで伝えられていた。
「ネット上でなんの裏付けもなく拡散」
男性とみられるツイッターアカウントが2019年7月4日、6月末で退職したことを報告した。5月時点で会社に退職の意思を告げ、今後は「しばらくアナウンサーをお休みし、一般の兼業農家として生活していきます」とツイートしている。
テレビ局の公式ツイッターでも同日、男性が退職し、「これまで応援してくださった皆様、心から感謝申し上げます。ありがとうございました!(男性は)実家の仕事を手伝うため、ふるさとへ」などと伝えている。
しかし男性とみられるアカウントは、退職の過程で「私のプロフィール削除のタイミング(28日金曜)と、(ここでは敢えてはっきり申しませんが)今世に出ているテレビ局に関する話題が世に出たタイミングが偶然にも一致したことから、私がこの件に関わっているという事実無根の情報がインターネット上でなんの裏付けもなく拡散しました。いまだ一部の悪質なアフィリエイトブログに掲載され、私は、大変心を痛めております」などと、思わぬ被害を被っていると明かした。
男性を名乗るアカウントは、一般ユーザーが投稿した、不倫疑惑が取り沙汰されたある女性アナウンサーと自身の関係が噂されていることについて「事実無根だと思う」とする内容に「いいね」をしているため、「テレビ局に関する話題」とは、この不倫疑惑とみられる。
不倫疑惑は6月ごろにツイッターで、女性アナの「不倫告発アカウント」が開設されたことで浮上した。そこでは、女性アナが局内の既婚者の男性職員と1年以上前から不倫していると指摘し、男性とやり取りしたという電話や手紙、LINEトークの内容まで写真を添付して示した(アカウントはその後削除)。
こうした中で一部のまとめサイトなどでは、関係が噂された男性アナのプロフィールが騒動後に消え、7月2日のレギュラー番組も欠席したことから、告発者は男性だとする憶測が掲載された。
番組共演者も続々RT、テレビ局の見解は...
男性を名乗る人物はツイッターで「もとの仲間である報道記者がこのようなことをしたとすれば、それは報道で生きていくというものとして、断じて許せない行為です。と、同時に、その記者と私が取り違えられて伝えられていることは本当に複雑で、一言では言い表せません。とにかく、とにかく辛いです」と複雑な心境を吐露。
「新しく始まったばかりの生活が、間違った事実で乱されていくことを黙って見過ごすことはできません。事実でないことを掲載しているサイトに関しましては、私自身の生活を守るため、法的手段をもって厳正に対処して参ります」とした。
男性を名乗るアカウントの投稿は、5日現在で1500近くリツイートされ、番組で共演したお笑いコンビらも拡散している。
共演した女優の1人は「(男性が)ネット上で書かれているような事をするとは、一緒に6年間番組作りをしてきた者として、あり得ない!と断言出来ます。新たな人生のスタートを心から応援してます」とエールを送った。
男性が所属していたテレビ局の総務局は5日、J-CASTニュースの取材に、男性が6月末で退職したのは事実としつつ、不倫騒動については「一切お答えできない」と話した。男性を名乗るアカウントにも取材を申し込んだが、5日20時現在で返事はない。