ポジションによって異なる3タイプを準備
ここまではデザイン中心だが、突出すべきは「FW前3人(スクラムの最前列)」「FW後5人(スクラムの後列、運動量が多い位置)」「BK(走ったりボールを蹴ったりする位置)」の3タイプを準備したということだ。
「(ラグビーは)ポジションによって役割が異なります。各ポジションに適したジャージ製作のために選手に個別取材をし、最高のものができました」(カンタベリー担当者)
実際、2015年W杯のジャージと比べて、
・耐久性→FW=9%アップ、BK=8%アップ ・軽量性→FW=12%低減、BK=7%低減 ・速乾性→FW=17%向上、BK=37%向上 ・快適性→FW=31%改善、BK=28%改善 ※カンタベリーによる2015年ジャージとの比較データ
と、飛躍的に改善されている。
同会見に登壇した後、取材に応じたリーチ マイケル主将は、
「僕は猫背なので...。でも、このジャージは(胸のあたりの)圧迫感がない。あと、肩の部分に滑り止め(表面にザラッとした素材が塗布してある)とかは、スクラムの時にいいですね」
また「JAPANの韋駄天(いだてん)」と言われるWTB福岡賢樹選手は、
「捕まりにくさっていうのは、自分は大事にしているので。最初は肩回り、腕周りが動きにくかったんですけど、それを改善してもらって。すごく動きやすくなりました」
私事で恐縮だが、記者が大学でプレーしていた時のジャージは綿製で、雨が降ると、とてつもなく重くなったことを記憶している。ジャージも、ここまで進化したか...と思うと、感慨深くもあり、ここまで協力してくれる周囲に代表選手も感謝しつつ、自己研鑽(けんさん)に励んでいただきたいと強く思う。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)