木下ちがや氏「普段投票に行かないような層に発信力を持っている」
J-CASTニュースでは3日、政治分野に詳しい識者に話を聞き、見解を聞いた。
9人目の候補者が発表された後の段階で、政治学者の木下ちがやさんに取材。木下さんは、次のように答えた。
「消費税廃止というスローガンを打ち出して、ある意味では保守も含めてウイングを広げていく戦略をとった。既成政党とは差異をつけて、ある種のアウトサイダーとして殴り込んでいくスタイルだと思う。だけど今回の候補者を見ていると多様だが、立憲民主党だと耳が聞こえない方を出していたり、LGBTの方を出したりしている。差異を強調していたけど、立憲なんかとバラエティーのパターンがダブってしまうところがあった」。
「(山本太郎氏は)普段投票に行かないような層に発信力を持っている。今の日本社会の中で、安倍政権がまさにそうですが、閉塞感がある。野党側もそれにうまくビジョン出せていない中で、当然(山本氏が)出てきてしかるべきだと。だからといって勝つとは限らない。その辺りは、マスコミの人たちは過大評価している。れいわ新選組の支持率が野党第1党を超えるんじゃないか、という声はあったけど、朝日新聞の調査みれば0パーセント、投票先も1パーセント。ネットの中と外との温度差がある。そこをきちんと踏まえて冷静に、今後のれいわ新選組の展開を見なきゃいけない」。