スタンドでもみ合っていた男が、突然抱いていた子供を放り投げた――プロ野球の試合中のショッキングな出来事を映した動画が、ネット上で拡散された。
動画は、2019年7月2日の横浜スタジアムでの横浜DeNA対阪神戦で撮影されたものだ。ツイッターやユーチューブを通じて拡散され、多くのネットユーザーの怒りをもたらしている。
「子どもが心配」
J-CASTニュースが7月3日に動画を確認したところ、阪神のレプリカユニフォームを着た男性が、複数の警備員に囲まれてもみ合いになっている。「よしなよ、もう席になんか戻すな」「子どももいるのに何やってんの?」という観客の声も聞こえ、観客同士でトラブルがあったことを推測させる。
警備員に付き添われ、子どもを肩に抱いて座席を離れた男性だが、途中、座席に座っている横浜DeNAのファンらしき青い服装の観客に対して上から子どもを放り投げたのである。動画には、やはり離れて様子をみていた人の「何子どもを?最低!」という声も収録されている。この後、問題の男性が警備員と共に子どもを連れてスタンドを出るところで動画は終わっている。試合は横浜DeNAが完封勝利し、阪神は4連敗となっていた。
ショッキングな内容から、ネットでは子どもを放り投げた人物への非難が噴出した。「阪神ファンとして恥ずかしい」「二度と球場に来るな。出入り禁止にしろ」「人として終わってる」「野球ファン以前の問題だ」というものから、
「紛れもなく子供虐待」
「子どもが心配。日常的に虐待をされているのでは」
「警察と児相に通報すべし」
と、子どもを心配する声も多く上がっていた。
男は警察に引き渡された
横浜DeNAベイスターズの球団広報はこの件についての3日の取材に対し、
「試合中の21時頃、そのようなトラブルがあったことは把握しております」
と答えた。子どもを放り投げた男性は客席を出た後、警察に引き渡されたとのことだが、トラブルの原因などについては
「現在も警察で捜査中であり、詳細については現時点で私共からお話しすることはありません」
と回答した。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)