「昇太結婚」が独身男性にエール 「生涯未婚率」に絡めた反応も

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   落語家の春風亭昇太さん(59)が2019年6月30日、結婚したことを自身が出演する「笑点」(日本テレビ系)の一部生放送の中で発表した。昇太さんの結婚報告を受け、一部の独身男性が沸き立っている。

   お相手は40歳の一般女性。生放送とその後開かれた会見で昇太さんは、「還暦前になんとかなりました!」「(いざという時に)『第一発見者』みたいな人が必要だなと思った」など、自身の初婚が遅れたことを自らイジりつつも笑顔で公表した。

  • 春風亭昇太さん(2016年撮影)
    春風亭昇太さん(2016年撮影)
  • 春風亭昇太さん(2016年撮影)

「還暦前でも結婚できるという希望」

   これら、昇太さんからの結婚報告に対し、ツイッター上では独身男性とみられるアカウントからは、昇太さんの結婚報告に勇気づけられたとする声が続々。「還暦前でも結婚できるという希望」「春風亭昇太さんよりも早く結婚できる様がんばります」と、自らを鼓舞する男性たちの声が続々と上がる事態となっている。また、

「感じる...感じるぞ...『南キャンの山ちゃんは蒼井優と結婚するし、還暦間際まで独身だった春風亭昇太も結婚するんだから、あんたもチャンスあるでしょ』と期待をかける両親の期待を感じるぞ...」

   と、「南海キャンディーズ」の山里亮太さん(42)を絡めつつ、両親の期待が再燃することプレッシャーを感じるツイートや、「生涯未婚率の定義を嘲笑うかのような春風亭昇太師匠の発表」と、昇太さんの還暦を前にした結婚に驚く声もある。

「生涯未婚率」は5年に1度のペースで算出される

   「生涯未婚率」とは、厚生労働省の「国立社会保障・人口問題研究所」が5年に1度算出する「50歳時の未婚の割合」で、「45~49歳の未婚率」と「50~54歳の未婚率」を平均して算出する数字だ(ここでいう「未婚率」は、その時点で結婚していないのではなく、それまでに一度も結婚していないという意味)。最新は2015年にまとめられたもので、男性が23.4%、女性が14.1%となっている。昇太さんの場合は59歳で初婚であり、数値算出のためのデータとして捕捉すらされていないことになるため、正に、「生涯未婚率の定義を嘲笑」っていると言えるだろう。

   一方、年代ごとの初婚率を見てみると、生涯未婚率の高さが解消されない実態が浮き彫りになってくる。同研究所がやはり2015年に発表した「年齢(5歳階級)別初婚率」を見てみると、公表されている階級で最高齢の「45~49歳」の階級で、男性は2.01%、女性は0.9%と、男女共に非常に狭き門を通過しなければならないことが分かる。

   ただ、この「生涯未婚率」という用語については、使用を廃止しようとの動きもある。5月23日に共同通信は、「生涯未婚率」という用語について、政府が表現を変更し、「50歳時未婚率」に統一することが分かったと報じた。理由については、「50歳以降は結婚できないのか」といった意見があったとしつつ、「『生涯』という言葉は正確性を欠くと判断」されたためとしている。

   それから2カ月もしないうちに飛び出した昇太さんの結婚報告。人生100年時代とも言われるこの時代に「生涯未婚率」という言葉は、それこそ「余計なお世話」以外の何物でもなくなっていくのだろう。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

姉妹サイト