MLB「シャンパンファイト」、起源は100敗阻止...
ちなみにMLBで「シャンパンファイト」が行われたのは、51年のセントルイス・ブラウンズ(現ボルチモア・オリオールズ)が始まりだといわれている。当時、弱小チームだったブラウンズは毎年のように黒星を積み重ね、51年はなんとか100敗を逃れた。これを祝してオーナーが選手らにシャンパンを送り、そのシャンパンで祝杯を挙げたのが起源とされる。これがMLBで広がり現在の「シャンパンファイト」になったわけだが、その始まりは優勝の祝杯ではなく、100敗阻止を祝うというユニークなものだった。
なお、MLBは2015年に「シャンパンファイト」の規定を一部改訂し、祝勝会に用いられるシャンパンはノンアルコールに限り、1選手につきシャンパンは2本までとされた。そのシャンパンも、選手同士で掛け合うだけで飲むことは禁じられている。アルコール類で持ち込みが許されているのはビールのみで、MLBのスポンサーとなっているメーカーのものに限られている。
日本球界でも近年、未成年の選手を配慮してノンアルコールを用いるチームも見られるが、やはり日本一を決めた暁にはビールかけで祝いたいという選手も多いようだ。MLBの「シャンパンファイト」から独自の変化を遂げた日本球界のビールかけ。今年、その美酒を浴びるのはどのチームになるのか。今後のペナントレースから目が離せない。