AKB48の柏木由紀さん(27)がセットリスト(曲順)を考えた「僕の夏が始まる」公演が2019年6月30日、東京・秋葉原のAKB48劇場で初日を迎え、それに先だって行われたリハーサル(ゲネプロ)が報道関係者に公開された。
柏木さんは18年に「アイドル修行中」公演をプロデュースしたことがある。今回の公演は、アンコール含めて全16曲で構成されるが、一般的に知名度が高いシングル表題曲は「ポニーテールとシュシュ」(2010年)のみ。大半がアルバムや劇場公演での「隠れた名曲」だ。マネジャーからは「何の曲ですか?」といった声があがり、AKB48グループの知識を問う「センター試験」(18年3月)で400人以上参加したメンバーのうち、ダントツで1位になった総監督の向井地美音さん(21)も、歌詞の暗記に難儀するほどだ。
10年以上前の劇場公演曲も...
AKB48グループの楽曲は全部で1000曲以上ある。柏木さんは1日に3時間程度かけて過去の楽曲を聴き直し、「通算ではふわっと1か月ぐらい聴いて考えていた」という。
1曲目には、シングル「真夏のSounds good !」(2012年)に収録されているカップリング曲「3つの涙」を選んだ。ミュージックビデオでは、一部にしか振り付けがされていなかったため、改めて曲全体に振り付けをした。「脳内パラダイス」(2006年「脳内パラダイス」公演)や「水夫は嵐に夢を見る」(2008年「パジャマドライブ」公演)など、AKB48がブレイクする前の10年以上前の曲もある。柏木さんは
「自分が10代だったころに、曲やダンスの力を使って、すごく成長できた、気分が上がった記憶がすごく残っているので、そういう気分をみんなにも味わってもらったら」
と話し、成功体験を後輩メンバーに共有したい考えだ。
賛否両論覚悟、1つでも「好きな曲」見つけて
さらに、
「なるべく時間をかけて愛情をかけて選曲したので、ファンの方にも楽しんでいただけたら」
と、選曲に自信を見せる一方で、
「ステージで1回も披露していない曲もあるので、もしかしたらファンの皆さん賛否両論あると思うんですけど、そこを含めて話題になれば...。好きな曲が1曲でも皆さんの中で見つけていただけたら」
とも話した。
向井地さんは、これまではあえて歌詞を覚える必要がなかったというが、今回については、
「4~5曲ぐらい歌詞を知らない曲があって、『私って、歌詞覚えるのこんなに苦手なんだ』って気づいて、寝るときもずっと聴きながら練習していました」
と難儀した様子。それでも、
「なかなか歌われない名曲がたくさんあるので、それを掘り出してくださったゆきりんさんに、とても感謝しています」
と話していた。
公演のセットリストは以下のとおり。
0. Overture
1. 3つの涙(シングル「真夏のSounds good!」2012年)
2. Seventeen(アルバム「SET LIST 〜グレイテストソングス〜 完全盤」2010年)
3. ボーイフレンドの作り方(「最終ベルが鳴る」公演・2008年)
4. やさしさに甘えられない(「誇りの丘」公演・2017年)
5. さっきまではアイスティー(シングル「唇にBe My Baby」2015年)
6. Oh! Baby!(アルバム「ここがロドスだ、ここで跳べ!」2015年)
7. 女神はどこで微笑む?(「重力シンパシー」公演・2013年)
8. 最後にアイスミルクを飲んだのはいつだろう?(「バラの儀式」公演・2014年)
9. ウィンクの銃弾(「M.T.に捧ぐ」公演・2016年)
10.胡桃とダイアローグ(シングル「チャンスの順番」2010年)
11. メロスの道(「最終ベルが鳴る」公演・2008年)
12. 恋人いない選手権(音ゲー「AKB48ビートカーニバル」2019年)
13. キンモクセイ(「重力シンパシー」公演・2012年)
EN1. 脳内パラダイス(「脳内パラダイス」公演・2006年)
EN2. 水夫は嵐に夢を見る(「パジャマドライブ」公演・2008年)
EN3. ポニーテールとシュシュ(シングル「ポニーテールとシュシュ」2010年)
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)