名古屋城「エレベーターなし」復元でも批判
城郭とエレベーターをめぐっては、名古屋城天守閣の木造復元に際し、名古屋市が「史実に忠実な復元をめざす」としてエレベーターを設置しないと表明したことで、障害者団体などから大きな反発を招いている。
特定NPO法人・DPI(障害者インターナショナル)日本会議は18年5月9日、河村たかし名古屋市長宛てに「バリアフリー未設置に対する抗議文」を提出。「公費で建てる新築の建築物をバリアフリー整備しないことは障害者差別です」「障害者差別解消法に違反しています」などとしてエレベーター設置を要望した。それでも河村市長は同年同月30日、天守閣にエレベーターを設置しないことを正式発表。ただ、代替策として11のバリアフリー新技術を示していた。