nasneよ消えないで。月額課金でもいいから... ソニーが提案した「テレビの未来」、私は忘れません

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愛用者からは「月額課金」待望の声も

   nasneの定価は、2万3760円。torne mobileはダウンロード無料で、テレビ視聴機能が500~600円、録画番組の書き出しが840円の買い切りになっている。回線通信料やNHK受信料といった月々の支払いは必要だが、基本的には2万5000円程度で、快適なモバイル視聴環境が手に入る。そのため、流行りのサブスクリプション(定額制)になってもいいから、サポートを続けてほしいという愛用者のツイートは絶えない。筆者も同感だ。

「月額300円なら出す。クラウド上で保存できるなら700円」
「月額数百円なら払うから、なんとか継続してもらえないだろうか」
「売り切りじゃなくて月額課金制になっても良いから継続してほしい」

   2000年代前半、「通信と放送の融合」なる言葉が、世間の注目を集めた。総務省主導で環境整備が進みそうになったが、IT企業の買収攻勢により、放送業界が「アレルギー」を抱いたことで失速し、いつしか人々の記憶から消えてしまった。

   あれから10数年、民放各社が「TVer(ティーバー)」での見逃し配信をスタート(15年)し、先日(19年5月)の放送法改正で、ようやくNHKのインターネットサイマル(同時)放送が可能になった。それ以前の「谷間」とも言える時代の中で、放送局でもネット企業でもないメーカーが、両者を飛び越えた「テレビの未来」を提案し続けていたことは、決して忘れてはいけないだろう。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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