「植木鉢 頂いています 有難とうございます」。大阪市内のカレー店が、店の前にこんな書き置きの紙があって鉢がなくなっていると、ツイッターで写真を投稿した。
悪気はないのかもしれないとしながらも、店では、愛着があるので返してほしいと訴えている。
「怒りませんのでお心あたりある方は申し出て」
「大阪はG20の最中で警察もたくさんいますので、『ルパンみたいやな』と言われています」。このカレー店「旧ヤム邸空堀店」の店長は2019年6月28日、不可解な持ち去りについてこう話した。
店長にJ-CASTニュースが聞いたところでは、持ち去られたのは、店前のデッキに並べてあった植木鉢の1つで、何も植えておらず土だけの状態だった。観葉植物のアイビーが枯れてしまって、土を入れ替えようと思っていたという。
27日朝に店長らが出勤すると、植木鉢がなくなっていた。商店街が閉まる前日夜10時から翌朝6時までに持ち去られた可能性があるそうだ。
書き置きの紙は、店の前のポスト側面に貼られており、店長は、商店街でほかにも植木鉢を店前に出しているところもあり、注意喚起のため27日に「拡散希望」としてツイートした。
「いなくなった植木鉢はオープン以来ずっといる縁起のいい子です。怒りませんのでお心あたりある方は申し出てください。そして返して欲しいです」
などと呼びかけている。
この投稿は、大きな反響を集め、3万件以上もリツイートされている。
持ち去りへの非難は多く、「え、これ普通に窃盗では....」「とんでもない人がいるもんですね」「警察にご相談も考慮されてください」といった声が寄せられている。
6月28日昼過ぎ現在で、植木鉢は帰ってきていない
一方で、「丁寧な文といい、この方はなにか勘違いしてるのかしら...」「持っていってもいいと理解してしまっているって事は無いですか?」「伝わるといいですね」などと何か事情があるではとの推測も同時に出ていた。
カレー店ではその後、持ち去った人に返してほしいとして、店の前に別の張り紙を出したことをツイッターで報告した。書き置きの紙に吊り下げ、
「差し上げておりません... オープン以来いてる縁起のいい植木鉢です。返して頂きたいです...」
と訴えている。
商店街には防犯カメラが設置されており、店長は、商店街の人から「警察に届ければ、その映像を見られる」と言われたという。しかし、G20で警察が忙しそうなこともあり、「悪気はない方もいらっしゃると思いますので、返していただけらいい」と話す。
今回ツイートしたことで、一緒に怒ってくれる人がいたり、常連客から「ツイッターで見たよ」と言われたりしたそうだ。なお、6月28日昼過ぎ現在で、植木鉢は帰ってきていないとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)