「騒いで喜ぶのは、キム・カーダシアンさんでしょう」
業界関係者はどう見るか。一般社団法人現代着物協会の小野宏積・代表理事は28日、J-CASTニュースの取材に「今回の騒動で着物のイメージが低下することは無いと思いますので、心配はしていません」との見解を示した。
着物は、腹部にタオルを巻いたりして体のメリハリをなくす衣服なので、逆にメリハリを強調する「KIMONO」には違和感を覚えるとしつつ、「騒いで喜ぶのは、キム・カーダシアンさんでしょう」「海外からのお客様の対応をしていて、現場では、着物は『KIMONO』が世界語になっているからです」といたって冷静だ。
しかし、着物のイメージとかけ離れたブランドのため、「できたら、自主的にブランド名を変更して欲しいですね」(小野さん)
J-CASTニュースは26日、ブランドサイトの問い合わせ欄を通じ、「KIMONO」の販売元に見解を求めたが、28日16時時点で回答はない。
米紙ニューヨーク・タイムスの27日付記事によれば、キム・カーダシアンさんは「日本の文化である着物の重要性を理解しており、深い尊敬がある」とし、「着物に似た商品や無礼にあたる商品を、デザインしたり販売したりする予定はない」とコメント。
商標については、「私の補正下着ブランドなどで言葉を使える様にするためで、誰かが着物を作ったり、伝統衣装を指す際に使ったりすることを阻んだり制限するものではありません」としている。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)