俳優の高島忠夫さんが2019年6月26日、老衰のため88歳で亡くなった。所属事務所の東宝芸能が28日、報道各社にファックスで発表した。妻である寿美花代さん(87)の「最期は家族で見送りたい」という希望により、すでに27日に家族で密葬を行ったという。往年の名優の死去に列島が悲しみに包まれているが、ネット上では「追悼のためにゴジラを見る」との声が次々と上がっている。
「キングコング対ゴジラ」で主演
数々の映画に出演してきた高島さんだが、代表作として「キングコング対ゴジラ」(1962年8月公開)の名前を挙げる人は多い。同映画で高島さんは謎の巨大生物発見を目指すテレビカメラマン・桜井修役で主演。南の島でキングコングを捕獲して日本への輸送を試みるも、船上で麻酔から目覚めたキングコングが日本に上陸してしまい、時を同じくして日本に上陸していたゴジラと対決するというストーリーだ。
このため、高島さん死去の一報が流れるや、ツイッター上では、
「高島忠夫さん、死去。御冥福をお祈りいたします。今日は、予定を変更して、家に帰ったら、キングコング対ゴジラを見ましょうか」
「つつしんでお悔やみを申し上げます。今日は氏の出演されたゴジラ作品を追悼鑑賞しますかね」
といった、高島さん追悼のために同映画を観賞しようと明かすツイートが続々と上がっている。
なお、高島さんは「ゴジラVSメカゴジラ」(1993年12月公開)にも出演しており、主演を務めた息子で俳優の高嶋政宏さん(53)と親子共演を果たしている。そのため、「ゴジラVSメカゴジラでは高嶋政宏さんと親子共演もされましたね」と、話題となった親子共演に思いを馳せるツイートも上がっている。
高嶋政宏さん、高嶋政伸さんのコメント
政宏さんと、弟の高嶋政伸さん(52)のコメントは以下の通り。
「病院からの、あと5分後にご家族集まってください!のエマージェンシーコールが頻繁にあるようになったのが2年前。その度に全身が総毛立つような感じにはなりましたが、ここ数ヶ月、寝たきりの状態が多くなり、呼吸も弱まり、母曰く最後は眠るように旅立っていった、のがせめてもの救いです。マスコミそして父のファンであった皆様、報告が遅くなりましたことお許しください。ありがとうございました」(政宏さん)
「父は、最後まで明るく良く通る声で笑ったり、話したりしながら、大好きだったフリオの歌声に包まれて、本当に穏やかに旅立ちました。このような穏やかな最期を迎えられましたのも、長きにわたり父、高島忠夫を応援して下さった皆様のおかげだと思います。心より感謝を申し上げます」(政伸さん)
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)