「入手は正規の手段で」 ユーフォニアム作者、サイン本転売に苦言

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   人気小説「響け!ユーフォニアム」シリーズの作者・武田綾乃さんが2019年6月26日、ツイッターで転売されたサイン本を購入しないよう呼び掛けている。

   アニメ化もされヒット作となった「響け!ユーフォニアム」。最新刊にして最終巻の『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編』のサイン本がネット上で転売されていたという。

   ネット上では既に多くのサイン本が出品されている

「地方民には入手困難」の声も

   「ユーフォニアム」最終章後編は6月22日発売だが、25日からは、都内の複数の書店で、武田さんの直筆サイン本が販売された。各地のサイン本は26日までにほぼ完売したが、これらのサイン本が「メルカリ」などに出品され、定価の数倍の価格で転売されていた。

   武田さんは自身のツイッターアカウントで26日、

「サイン本が転売されているようですが、今後は東京の書店さんに限らず機会がある度にたくさん書いていけたらと思っています。他にも色々と対策を考えるので、入手は正規の手段でお願いします」

と呼びかけた。

   しかしこれには少数派ではあるが、

「悔しいですが田舎ではサイン本を手に入れるのは困難」
「転売しようがしないかはその人の自由」
「転売ヤーさんのお陰でサイン本を入手できて喜んでる人もいるんですよ」

   など、転売行為を擁護する論調のリプライも寄せられた。確かに編集部が6月27日時点で確認したところ、同作のサイン本は東京の書店でのみの販売で、地方での入手は困難であった。

   武田さんは翌27日のツイートの中で

「私が「正規の手段で」と主張したのは、転売によって正規の手段で買う機会を奪われた方と転売されたものを高額で買った方の両者に対して心苦しく思ったからです(中略)転売の場合、せっかく高額な支援をしてもらっても、作者側に届いていないので次に繋げることができません。さらに付け加えると、購入して頂いたものが本物であるという確証もありません。そのことが非常に心苦しいので、正規の手段での入手をお願いしました」

と述べた。

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