NHKが「攻めすぎ」宇宙特集? 「太陽系外から宇宙船」説の扱いが...

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「様々な加速メカニズムが提案されて議論されている状況」

   多くの視聴者の好奇心を掻き立てた同番組だったが、番組終了後、番組の「取材協力」のクレジットの欄に名前があった、1人の学者が番組への見解をツイートした。京都大学大学院理学研究科の宇宙物理学教室の佐々木貴教助教は自身のアカウントで、番組への協力を行った際には番組プロデューサーから丁寧な取材があったとしつつも、

「オウムアムアについてはかなりしつこく Loeb 博士を登場させて『多くの科学者が宇宙船であることを認めている』かのような印象を与えており、」

と、番組で紹介されていた「オウムアムア=宇宙船説」の扱いが大きすぎたのではないかとの考えをツイートしたのだ。

   そこで、同番組について、どのような表現ならより正確な番組構成になったと思われるかを質問すべく佐々木助教に電話取材を行ったところ、「ほかのツイートも併せてご覧ください」とのことだった。そこで、ほかのツイートを見てみると、オウムアムアの「謎の加速」について、

「様々な加速メカニズムが提案されて議論されている状況です」

と、まだ学者の間で意見が一致する状況には至っていないとの見解が示されていた。

   なお、今回の放送を楽しんだ視聴者からも、「Nスペのオウムアムア想像図が攻めすぎな件」と、やや踏み込みすぎではなかったかとする声が上がっていた。様々な声が上がった今回の放送だが、オウムアムアが「太陽系外からの未知の飛来物」というミステリアスな存在だけに、多くの議論を巻き起こしたということだろう。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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