動画配信サイトNetflixは2019年6月21日から人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のTVシリーズと劇場版「EVANGELION: DEATH (TRUE)2」「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」の独占配信を、全世界190か国で開始した。
ところが、その英語版のTVシリーズ24話の字幕が、海外のファンの物議を醸し、論争を巻き起こしている。
「love」が「like」に...従来訳から変更
TVシリーズ終盤の24話で主人公の碇シンジと、この回登場の渚カヲルが交流を深め、一緒に入浴する場面がある。日本語では「好きってことさ」とカヲルがシンジに話すのだが、従来海外のファンが観ていた、米ADV社によるソフトでの字幕は
「It means I love you」
だったものが、Netflixで新しく配信されたものは
「It means I like you」
だった。さらに24話終盤のシンジの「カヲル君が好きだって言ってくれたんだ、僕のこと」という台詞は、
「(Kaworu said I was...)worthy of his grace」
で、ADV版の「Kaworu said that he loved me」とはかなりニュアンスが異なる印象だ。続くシンジの「初めて人から好きだって言われたんだ」の台詞もADV版は
「It was the first time someone told me they loved me」
と訳されていたが、Netflix版は
「That's the first time anybody's ever said they liked me ever」
となっていた。